無形性、消滅性に続いて、品質変動性にも触れましょう。
2014.04.28の記事、「サービスを消滅させない」を読んだ方なら何となく分かるのではないでしょうか。
介護サービスにおいて、品質変動性を未然に防ぐ重要な事柄は、研修や勉強会を実践的にやることだと思います。
「実践的に・・・」というのがポイントです。
ナショナルブランドを扱う小売店やメジャーな飲食店などは、完璧なマニュアルを作成して、マニュアル人間を育て上げます。
マニュアル人間と言えば聞こえは悪いですけど、経営的に見たらすごいことなんですよ。
なぜなら、学歴や性格など関係なしに、マニュアルに従って作業すれば、それなりに高い品質のサービスが提供できるのですから。
しかし、介護サービスでこれを目指してもクレームがつくのではないかと思います(私見です)。
当然ですけど、介護スタッフは利用者様に対して、サービス提供します。
利用者様は、医療依存度が高い方や比較的元気な方など個人差があります。
ですから、研修や勉強会なども現在利用されている方をイメージして設計・実施した方がよいと思います。
もちろん、基礎・応用理論等のアカデミックな内容があってもいいでしょうが、回数のバランスを配慮した方が経営的にはよいと思います。
実践的な研修や勉強会の元になるのが、ケアプランやヒヤリハットといった日々の記録物です。
これらをしっかりと記録できている介護施設は、より高度な研修や勉強会を開くことが可能だと思います。
話を元に戻しますけど、介護サービスの品質変動性への対処は、スタッフ全員があるひとりの利用者様への対処方法を高い次元で知っていることでしか満たせないと思うわけです。
こちらも見てくださいねー http://www.suminasu.net