あれから1ヶ月・・・・
やっとあちこちから復興の話題が出るようになったと思った矢先、またしても震度6を観測するような大きな余震が襲いました。
せっかく復旧した水道や電気も止まってしまったという事で、被災地域の方々の落胆と悲しみはいかばかりかと・・・
肉体的にも精神的にも限界を越えちゃっているのではないでしょうか。
1ヶ月がたって、いろいろな調査が行われ、今回の地震と津波の実態が徐々に明らかになってきました。
昔から津波の被害をうけてきた三陸地方の方々は、さまざまな津波対策をしてきました。
今回大きな被害を受けた田老町は、高さ10m長さ2600mの巨大な防波堤で囲まれていました。
どんな津波にも負けない自慢の防波堤のはずだったのに・・・
今回の津波はあっさりとその防波堤を乗り越え、町は壊滅状態。
小堀内漁港周辺ではなんと37.9mの高さまで津波が駆け上がったとか。
自然の脅威にたいして絶対安全はないのだと、あらためて思い知らされます。
NHKが避難生活を送っている方々に「住んでいた場所に戻りたいか?」というアンケートを行いました。
岩手・宮城と福島でその結果が大きく違っていたと聞いて、福島の方々は「もう原発の近くでは暮らせない」と思い、岩手、宮城の方々は「また美しい海辺の町で暮らしたい」と思っているに違いないと勝手に思い込んでました。
ところが、まったく逆の結果でした。
福島の方々は戻りたい。岩手、宮城の方々は戻りたくない。と答えた方が多かったのです。
原発事故の影響で避難している方々は家や町は無事なので、とにかく放射線量が下がって家に戻れるようになってほしいと訴えていました。
津波の被害を受けた方々は口々に「あんな怖い思いをした場所へはもう戻れない」とおっしゃっていました。
それほどまでに津波に襲われる恐怖は大きかったと言う事ですね。
わりと想像力あるほうなんですが(妄想癖ともいう)10mの防波堤を軽々越えて来る津波・・・・
37.9mまで駆け上る津波・・・
どーやってもイメージできません。
たくさんの津波の映像がテレビで流れましたが、どれも高台から撮影されたものです。
目の前に津波が迫ってくるのがどれほど恐ろしいことか・・・

想像する事すらできません。
目に見える被害はもちろんの事、目には見えない心の傷もとてつもなく大きいのだと言う事を忘れてはいけないですね。
「未曾有の災害にも力強く立ち上がる日本人
」的な美しいニュースがよく流れます。海外からも多くの賞賛の声が聞かれます。
日本人として誇らしいし、自分もそれに恥じない行動をしようって思う。
すごく勇気づけられ、感動しました。

でも最近になって、みんながみんなそんな強い人間じゃないよなって考えるようになった。
もし、自分が被災していたら・・・
とてもじゃないけどあんなに強い人でいられない。
根っからのヘタレ人間ですから。

すぐに根を上げるだろうし、愚痴だって言っちゃうと思う。
でもって、ニュースで「がんばる日本人」を見ると「自分はあんな風にはなれない」って自己嫌悪に陥ってると思う。

だから・・・ ヘタレな自分が言うのもなんだけど・・・
被災者の皆さんは強くなくても良いと思う。
悲しみが大き過ぎて何もできなくたって良いと思う。
もうこれ以上がんばらなくても良いと思う。
困難や悲しみに負けないで欲しいけど戦う必要はないと思う。
そのかわりにわたしががんばる!!

わたしが戦う!!

・・・・と言えるだけのパワーをください。(おぃ
)