「Fukushima 50」を知っていますか?
「Fukushima 50」という名前が、われわれ日本人が知らない間に海外で大きく知られる存在にな..........≪続きを読む≫
Fukushima 50とは福島原発で残って作業する東京電力や関連作業員たちの呼称、文字通り命がけで戦っている50人のチームのこと。
海外メディアでは賞賛の報道が多くみらるとのこと。
地球を救う使命を帯びて
戦う男 燃えるロマン
誰かがこれをやらねばならぬ
期待の人が俺たちならば・・・
まさに放射能除去装置を求めてイスカンダルへ向かうヤマトの乗組員。
でも現実はアニメなんかよりずっと過酷。
ハッピーエンドに終る保証もない。
今回の事故を「想定外」というひと言で片付ける事はできません。
「絶対安全」という言葉を信じて来た近隣の住民のみなさまは「裏切られた」「騙された」という気持ちでいっぱいでしょう。
避難先で不安と怒りを抱えて辛い毎日を送っている事と思います。
でも・・・
誰がマグニチュード9.0の地震を予測できたでしょう?
10mを越える津波を予測できたでしょう?
それでも、原発を作るなら「予測すべきだった」のでしょう。
その議論はこの事態が収束してからゆっくりやるとして・・・
この想定外の巨大地震と大津波に襲われたにもかかわらず、まだ放射性燃料が大量に洩れだすという最悪の事態に陥っていないのは、まさにFukushima 50 おかげ。
「手をうつのが後手後手にまわってて、行き当たりばったりだ」と言う批判の声も聞きましたが、実際、原発の内部でどんな事が起こっているかがはっきりわからないのにどうしろと言うのだろう。
今は、何かが起こった時にその原因を推測して対処して行くほかないのでは?
そんな中、Fukushima 50 の皆さんは何か問題が起こるたび、まさに知恵と勇気でなんとか乗り越え、1週間以上保たせているのです。
この粘りと不屈の精神はすばらしいと思います。
もしこの事故が日本以外で起きていたら・・・
ひょっとするともっと早い段階で「もう、無理、制御不能!」と投げ出していたかも・・・
巨大地震、大津波、原発事故・・・・ パニック映画3本立て。みたいな状況なのに・・・
パニック起きてない!
そして、見えないところで名も無い人々によって繰り広げられるストーリーは映画よりも感動的。
今はただ、一刻も早い事態の収束とFukushima 50 の無事を祈るばかり。