日野日記3 | Sumiko's Playground

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基本ネタバレなのでゲーム、ライブ、ドラマなど結果を
知りたくない方は見ないでね。

さらに日野宿本陣のお話は続きます・・・
ガイドのおじさんは非常に熱心に説明してくれるんです。

こちらは、土方さんの遺品を函館から届けた元新選組隊士 市村鉄之助がかくまわれていたお部屋。

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土方さんの小姓というだけで新選組隊士としてはあまり有名でない市村鉄之助ですが、最近ではなんちゃら言う鉄之助を主人公にした漫画があって、若い女の子の間では結構人気なんだとか。(ほぉ~)
そのせいで若い女の子たちからは「鉄ちゃんのお部屋ラブラブ」と呼ばれてるそうです。

隊士の中でもいちばん若かった鉄之助を死なせたくなかった土方さんは、自分の遺品を日野に届けるよう命じます。 鉄之助は官軍の包囲を突破して乞食同然の姿でここ佐藤家に辿りついたのです。

ガイドのおじさんは「鉄之助がやってきたときは、乞食かと思うような姿で・・」とまるで昨日見て来たかのように詳しく語ってくれました。(笑)

まだ官軍の厳しい詮議が続いていた頃の事なんで彦五郎さんは、この部屋で2年間鉄之助を匿いました。
昼間は部屋の中でじっとしていて、夜になると剣術の修行や勉強をするというまるでコウモリのような生活を送っていたそうです。

この日野宿本陣は各部屋ごとに鴨居についている釘隠しの形が違うのですが、不思議な偶然でこの「鉄ちゃんの部屋」の釘隠しはコウモリなんです。
さらに・・・ガイドさんがいうには。

ここの部屋には夜になるとコウモリが飛ぶんです。
屋根裏にでも棲んでいるんじゃないでしょうかね。
以前夜中にセコムの警報がなって、誰か侵入したのかって大騒ぎになったんだけど誰もいない。
朝になってみるとコウモリのフンが落ちていて犯人はコウモリってわかったんですけどね。
でも、夜はここにだれもいないんで実際コウモリを見たひとはいないんですよ。

わたしには鉄之助がコウモリに姿を変えてやってきたんじゃないかって思えました。

さて本陣なんで当然、殿様が泊まる部屋もあるのですが、現存するのは上段の間一部屋だけ。
上段というだけあって一段高くなっていたそうで、玄関から廊下を渡って入るようになっています。
上段の間との間に2間あったんですが、その2間は明治26年に有山家(彦五郎さんの四男彦吉さんの養子先)へ移築されて今の形に・・・ って、写真とるの忘れた!(ダメじゃん)


さてつぎのお部屋は彦五郎さんとノブさんのお部屋。

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部屋ごとに違う釘隠しですが、この部屋のは仲睦まじい二羽のうさぎ。

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ちょっと写真じゃよくわかりませんね。 でも夫婦の部屋にこの二羽のうさぎを使ったところに彦五郎さんのお人柄とノブさんとのおしどり夫婦ぶりがかいま見れます。 ラブラブだったんですね~。ラブラブ

夫婦の部屋から見るお庭はこんな感じ。

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そしてこちらは勝手の隣にあるノブさんのお部屋。

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写真には写ってないんですが(写したつもりだったのに切れてるあせる)、奥の鴨居に三味線をかけるところが作ってあります。
土方さんの長兄為二郎さんも義太夫をやったりしてたんで、その妹のノブさんもきっと三味線をたしなんだんでしょうねーとガイドさんが言ってました。

そんなこんなで楽しいガイドさんの説明を聞きながら、佐藤彦五郎さんとノブさん、そして土方さんや近藤さんの当時の姿に思いを馳せる貴重な時間を過ごすことができました。キラキラ


お土産をひとつゲット・・・・

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実は、ショクダイオオコンニャクを見る為に暑い中長時間並ばなければいけないというのに、扇子を持って来るのを忘れたのです。
それで翌日のために・・・と購入。
実際、非常に重宝しました。(笑)