正直あります。
心の中で「この薬、効くこともあるんだ。」って思う事。
ええ、もちろん患者さんには言わないですが・・・・
そのお医者さん、正直なのですね。
欧米人は、効き目が強い切れのいい薬が好きなんですが、日本人は、効いてんだか効いてないんだか、ある意味、毒にも薬にもならないタイプの薬が結構好きです。
そんな薬で「すっかり良くなりました!」って言われるとヘェ~ヘェ~ボタン(古っ)10回くらい押したくなります。(おぃ)
でもいいんですよ。
それが薬で良くなったのか、本人の自然治癒力で治ったのか・・・ そんなことはね。
患者さんが「よくなった。」と感じる事が一番大事。
良く効く強い薬で治すのも医者の技術なら、気休めの薬で患者さんに満足してもらうのも医者の技術。
強い薬は副作用も強いものが多いですから、たいして効果が上がりそうもない薬でも患者さんに「治った!」と感じてもらえればそれに越した事はないんです。
点数稼ぎにどーでもいい薬を処方したりいらない点滴したりするのは、問題ですけどね。
薬は、効くと信じて飲む方がよく効きますよ。

プラセボ効果も効果のうち。