文教委員会―審議―共産党・原委員の質問 | 墨田区の子どもを放射能から守る会

墨田区の子どもを放射能から守る会

〜活動報告ブログ〜

放射能の問題に不安を抱くママパパが集まり、
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交流することを基本に活動しています♫

昨日に引き続き、文教委員会の審議の様子を紹介します。
日本共産党・墨田区議会議員団・原議員の質問です。
昨日投稿した瀧澤委員の質問の際も、区教育委員会の答弁がありましたが、
原委員と区教育委員会との質疑はなかなかのものです。
文教委員会に出席した会派のなかで唯一当会の陳情・採択に賛成の立場をとっていただいたこともあり、放射線被ばくに不安を抱くお父さん、お母さんの声を代弁してくれています。

※文教委員会に選出されている会派は
 自民党、公明党、共産党、地域連合「すみだの絆」の4会派
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日本共産党——原つとむ委員
 陳情について、わが党として放射線対策の基本的立場、考えかたは、国の基準値を超えなければ安全という立場ではありません。低ければ低い程よいとされる放射線防護の基本にたち対応することが求められてくると思います。
 要旨1について、土壌汚染の検討、代替地の検討について求めています。
代替地の検討については第三者である専門家の意見も聞いて検討する必要があると考えます。
土壌汚染については、地元自治体が除染実地計画をしていると説明がありました。放射線の空間線量についてハイキングコース等は調査していると説明がありましたが、なぜ土壌汚染についてはハイキングコースをしないのか。

斉藤課長
 ハイキングコースにつきましても毎年放射線量計をもって確認させていただいております。基本的に空中放射線量にもとづいての土壌汚染対策だと思いますので、今回、鹿沼市、日光市についても除染計画がでておりますので、そのなかで私たちは確認し、施設やハイキングコースについては安全だという確認をさせていただいています。

原委員
 区の対応はきめ細かくやっていると思っていたんですね。鹿沼市としても独自に調査をしている訳ですね。国に汚染状況重点調査地域と指定されて地域ですので。あわせてハイキングコースについては空間線量を調査して、保護者のかたの不安を少しでも和らげようとしているのですが。空間線量を調査するのであれば、土壌汚染もあわせて調査すればより数値としてみえてくるのではないか。その点を改善する予定はないでしょうか。

小暮次長
 ただいま学務課長がご説明したように、基本的に空間線量が基準値以下ですので、墨田区が土壌汚染の調査をする必要性はないと考えます。

原委員
 そこは今後検討していただきたいと考えます。
 要旨の二番目、食事の放射線調査についてすでに検査していると。「ますづかみ」についてはエラ、ヒレを食べないように指導しているとのことですが、科学的な結果からもエラヒレに放射性物質が溜りやすいといわれているのですが、区としてエラ・ヒレを食べないように注意している根拠はなんでしょうか?

斉藤課長
 私ども、やはり子どもさんが食する鱒については特に関心がございます。鱒については鹿沼市の放射線対策室にもちこみし、調査しています。セシウム134、137の数値が下限値未満ということでございますので、基本的にはそのままの状態で食しても問題ないと考えております。エラヒレはたまりやすいという話しもきいておりますので、念のためということもあり注意をしています。

原委員
 エラヒレについてはよく現場でも話し合って対処してください。
 要旨の三番め(1)で薪の購入先の変更について求めています。聞くところによるとキャンプファイヤーで使用した薪の焼却灰は区の検査で5530ベクレル/kg高さだと。区が受け入れている女川(宮城県石巻市)の廃棄物(3000ベクレル/kg)よりも高い基準と聞いていますが、5530という数字をどうみていて、対策について考えているのか。

斉藤課長
 薪につきましては、「あわの自然学園」のなかにある木をつかっています。間伐材です。楢や椚です。これを検査機関にもちこみ計測したところ5537.5ベクレル/kgです。国のガイドラインがあり、8000という数値があり、その範囲のなかで収まっています。ガイドラインにもとづいて適切に処理させていただいております。
 皮を剥いての対応もさせてもらいましたが、非常に水分も多く、燃えかす…がでますので、別の形での二次汚染になりますので、キャンプファイヤーの基本に立ち戻って、子ども達が楽しみにしておりますので、現在鹿沼でとれる薪を使用させていただきます。

原委員
 (焼却灰の数値について)陳情者のいっているとおりです。5537ベクレル/kgは高い数値です。他県の薪を調べたり、外皮を切除するなどの対応をとってもらいたい。要旨4では、これらの情報について児童、保護者に資料を配布するよう求めていますが、現在、区として保護者に配っている資料については数値なども含まれているのでしょうか。

斉藤課長
 保護者のかたへの情報提供に就いては、基本的に学校を通じてお話しをさせていただいています。学校も、基本的な数値がわからないとなかなかご説明しにくいと思いますので、私どもこういったデータを踏まえたマニュアル、データなどを学校にお伝えさせていただいています。保護者の方々放射能に対して関心が非常に高いので、区としての説明責任ははたさせていただいています。また、いろんな形で対応させていただいております。

原委員
 私が聞いたのは、はじめから聞かれたら教えるのではなく、(質問がこなかったとしても)データを配っているのかということですが。

斉藤課長
 そういう意味では個別にはデータをお配りしておりません。理由としては基本的には教育課程ということで、学校が教育目的をあきらかにし、目的地をあきらかにし、理由をあきらかにする、そういう中での説明責任がありますので、保護者のかたに伝えてもらっています。

原委員
 この間保護者から不安の声がよせられています。その都度放射線量を検出し対応されていると聞いています。放射線については調査しているのですから、いま調査している範囲で数値をしっかりと示すことで、安心することもあるわけですので。議論にもなるので、きちっと放射線の調査についても対応してもらいたいと要望したいと思います。
 陳情ついては1から4まで全部採択するべきだと考えます。