【陳情について、文教委員会審議の様子】
その1・教育委員会の見解
先日行われた文教委員会の審議の様子について、音声データを録音したものの文字おこしがほぼ完成しましたので、投稿します。
公式な議事録は、墨田区議会事務局が作成しますが、問い合わせたところ「3ヶ月以降になる」とのこと。年内にはまとまらないようなので、当会は当会としてまとめました。誤字脱字や、口語表現のため、意味が通じにくい部分もありますが、ご了承ください。
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小暮・教育委員会事務局次長
内容について説明します――陳情そのものを説明
【当会が提出した陳情PDFはココ】
<教育委員会の見解>
まず、小学校における宿泊をともなう学習の概要について説明させていただきます。
小学校5年生を対象にした移動教室と、六年生を対象にした野外体験学習があります。
鹿沼市に設置している「あわの自然学園」で実施し、野外体験活動は、各学校が実施場所をきめることになっておりますが、歴史と自然について体験的な学習ができるということから、全部の学校が日光で行なっています。教育過程で実施するもので、課外ではなく授業時間日数カウントされているものです。各学校は実施計画書を作成し、教育の目的を明確にしたうえで、見学先、宿泊先、交通手段をきめ、移動中や活動中の安全確保も確認してうえで実施しています。
こうしたなかで、原発事故にともなう墨田区の対応を説明させていただきます。
まず校外学習の実施にさきだち、鹿沼市、日光市、栃木県、国の空間放射線量が基準以下であることを確認したうえで、そのうえで、墨田区としても校外学習が行なわれるまえに、4月下旬にあわの自然学園、ハイキングコース、飲料水、薪、ます、竹橋の放射線量検査を実施しています。また日光市に着いても五月初旬に、ハイキングのルートにそって空間線量の測定をしています。区がおこなった結果においても国の対応方針、およびガイドラインが示す高い放射線量や放射性物質は検出されておりません。この結果については区のホームページに掲載するとともに、各学校が校外学習実施まえに保護者に重ねて情報提供をしています。陳情者の主な要望に対する考えかたについて述べます。
まず土壌汚染の調査について、現在鹿沼市、日光市を含む100の市町村が、放射性物質汚染対策措置法にもとづく、汚染状況重点調査地域に指定されています。各自治体は除染実施計画を作成し、適宜路上の放射線量を調査し、0.23マイクロシーベルト/時間以上であれば除染を実施しているというところございます。本区としましても地元自治体の放射線量の調査結果や除染状況をかくにんしながら安全確保につとめているところなので、墨田区として鹿沼市、日光市の土壌調査をする考えかたはございません。
課外教室の場所を第三者の意見も踏まえ代替地を検討すべき、とありますが、鹿沼市、日光市については地元自治体、また墨田区の調査結果から代替地検討する考えかたはありません。
次に、校外学習における食事の放射線量の調査について、食材の産地表示ですが、宿泊施設において、国の安全基準をクリアして市場に流通している食材を購入して提供しているので使用に問題ないと思います。そのうえで、あわの自然学園は、学校給食で行なっている調理済みの食事の放射能検査や食材の産地表示について本年9月より実施しております。
次に河川等の放射線量測定について、あわの自然学園の近くを流れる思河については、管理をしている環境省が放射線量を測定し公表しています。その結果を常に注視し、安全性について確認しているところでございます。
鱒一匹については、毎年放射線量測定の検査をしています。エラ、ヒレについて現場の指導において食べないように指導しております。
キャンプファイヤーの薪について、測定結果について放射性セシウム134と137の合算値は32.8ベクレルということで、国の基準値以下なので他県から購入する必要はないと考えます。また外皮をはがす点についても測定結果らもその必要はないと考えます。
焼却灰や燃焼中の空間線量の調査や環境省ガイドラインにもとづく処分ですが、薪自体の放射線量が基準値以下なので重ねての測定は必要ないものと考えます。
そのうえで、焼却灰の放射線量を測定していますが、放射性セシウムの合算値で5537ベクレルであり、国の基準値以下でございますので、ガイドラインにもとづく処理は必要ないと考えます。
キャンプファイヤーの空間線量についても同様の理由から重ねての測定は必要ないと考えますが、学園についている測定器で測定したところ基準値以下であることを確認しております。
竹箸について放射線量の基準を同一にとありますが、環境省で定める基準はありません。竹橋は食品ではありませんが、地元自治体との相談のうえ、食材と同様の基準、100bq以下を基準としました。放射線量の結果は82.41ベクレルでした。
最後に教育委員会の責任で、参加する保護者全員に資料を配布する点については、~校外学習をする際には、学校からすでに参加する保護者のための保護者会を開催していますが、その際に教委行く委員会の調査結果について説明させていただいています。この間教育委員会として放射能に関連する統一基準を作成し、学校へ配布をつうじて保護者の声に真摯にお答えする等対応しておりますので、引き続きこういった対応をさせていただきます。