当会が要望した「あわの自然学園」など移動教室に関する放射線量検査について、9月11日付で更新されました。区ホームページ「小学校の宿泊行事実施場所における空間放射線量等の測定結果についてのお知らせ」
この中に、事実とは異なる表現があり、昨日区教育委員会に訂正をお願いしました。
事実と異なる部分について
キャンプファイヤーの焼却灰の線量値についてです。更新されたページでは「鹿沼市放射能対策室に検査を依頼いたしました。検査の結果、焼却灰の基準値内であるため、キャンプファイヤー用薪の焼却灰として問題ないと判断いたしております。」とあります。
ここでは、988.84ベクレル/kgと表記されていますが、これは当会が要望した「樹皮を剥いた薪を焼却した灰」の線量値です。
当会は陳情を提出まえの8月中旬、すべての会派にむけて陳情と同名の要望書を提出し、そのなかで、キャンプファイヤーで使用される薪の焼却灰について線量検査をするよう求めました。
要望書にもとづき検査をし、キャンプファイヤーで使用する薪の焼却灰の線量はセシウム134とセシウム137の合算値が5,537ベクレル/kgであることがわかりました。
極めて高い数値であることがわかり、陳情で再度、栃木県以外の薪を購入することや、樹皮を剥いた薪を使用するよう要望をしました。そして、9月13日、当会が提出した陳情について「趣旨報告」が行なわれ、代表の伊藤と小学生のお子さんをもつお母さんの2人が発言をしました。
「趣旨報告」の質疑応答のなかで日本共産党の原区議から「貴会の要望をうけ、樹皮を剥いた薪の焼却灰の検査を行なったところ988ベクレル/kgになりました。」と報告をうけました。
988ベクレルという数字があまりにも似ていたため、19日昼、教育委員会へ問い合わせ確認したところ、「ホームページに掲載している数値は、樹皮を剥いた薪の焼却灰の数値で間違いありません」と回答がありました。その場で代表より「これは表現が間違っている。正確に伝えるならば、樹皮を剥いた薪の焼却灰とすべき。また、樹皮付きの焼却灰の数値と並べて記載すべき」と要望しました。
事実を正確に表現するのであれば次のようになります。
樹皮がついたままの薪・焼却灰の数値は
5537ベクレル/kg
樹皮を取り除いた薪の焼却灰の数値は
988ベクレル/kg
樹皮を取り除くことで4549ベクレル/kg減量することができます。
そもそも、先日の文教委員会において区教育委員会は、「薪の線量は国の基準値以下であり、問題ないと考える」、薪の樹皮を剥くことについても、「基準値以下の薪のため行なう必要はないと考える」「水分も多く、燃えカスも残り二次汚染になる」など、今後も薪は樹皮を剥かずに使用する立場をとっており、区ホームページに樹皮を剥いた薪の焼却灰の数値を記載することや、その数値(988ベクレル/kg)をもって、「使用することに問題ないと考えます」とするのは、区民を欺くものです。
まだ9月議会は終っていませんが、正確な数値を公表することを強く望むものです。