この日の為に色々準備してきた。
今回は、コロナも落ちついた所で、やっと実家からの許可がでて、6年振りに実家にも帰れる事になった。
親は、どれだけ老けているだろうと、心配だ。
コロナの期間中、祖父と、とても良くしてくださっていた、父の親友の奥さまが亡くなった。
お葬式に行けなかったので、
手を合わせたい気持ちがあった。
そして今回のこの山行少し前に、身近でも、友達が居なくなってしまった。
その連絡が来た時、叫んでしまった、呼吸が止まりそうになった、、
時が止まった。息が出来なかった。
山を趣味にしたいと、とても嬉しそうにしていた。まだ30歳だった。メッセージが、既読にならなかった。既読が一つついて、それから、既読がつかなくなった。一日待ち、そんな子じゃないので、なんだか、とても心配だった。
身近にやり取りしていただけに、だいぶ、だいぶ、辛く、悲しかった。
9月にも、屋久島へ行こうと約束していた。
経営塾の誕生日会では、バースデーソングを、オペラ歌手並に、一生懸命歌ってくれた。
体型も、何も全然、似てないのに、
海外から参加のベトナム人の仲間から、佐藤健に似てると言われていた
佐藤健ファンから、叩かれますよ〜止めて下さい笑と、みんなで大笑いした。
るろうに剣心をみて、あの佐藤健の佇まいというか、髪型が似ていたのだろう。
Nの事を思い出すと、おもしろい事しか浮かんで来ない。面白かったな。
一緒に登ろう!と言うと、
うん、と真剣な決意の中に、嬉しそうな顔をみせていた。
今度の夏山は、Nを偲び登ろうと思った。
きっと、応援してくれてる。
いよいよ8日から熊本を出発する
大キレット予定だったが、台風6号が来ている。
行けないかもな、そんな事を思いながら、もし、行けたとしても、山での滞在日数減るよねと、減ったら剱岳にいこうと話していた。
いやーもう、行けないかもな、、と
諦めかけていたが、いつも寄り添い続けてくれてくれているMさんとのランチ。
どんより気味の私に、明るく、「大丈夫でしょーかよちゃんだから、晴れるでしょ!」と太鼓判を押してくれた。
仕事でヘロヘロだったので、そんな前向きな言葉は、力強かった。
ありがたい。
頑張りすぎて、少しぎっくり腰気味に出る前の日になってしまった。このまま岩稜は心配だ。
そんな事も抱えながら、疲れも取れぬまま、
寝不足のまま出発だ。
そんなこんなで、午前中の便だった私は、ラッキーな事に、なんとか東京まで行けた。
着いた日に、山友の先輩とひで兄と雷門で待ち合わせて、ランチをする事になっていた。いつものMおじさんは、仕事で地上に居ないので、今回は3人だった。ひで兄が、駅の改札で待っててくれて合流。
ひで兄は一昨日まで白根三山に行っていて帰ってきたばかり。腕やら、手やら傷だらけで、わんぱく感が出ていた一昨日まで、ハード山行で、転んだと言っていたけど、この程度で済んでさすがだと思う。合流してすぐ、せっかく台風6号をかわして来たのに、7号が出来たと聞く。
ショック(;゚Д゚)!すぎて、ほんと諦めかけた。
3人で浅草もんじゃ かのやで、もんじゃ焼きを食べた。初もんじゃ。オススメのめいたいモチチーズ美味しかった。
この日は、すごくすごく暑く、更に鉄板料理で、先輩は暑さにやられ、先に帰った。
ひで兄と一緒に先輩を見送り、ひで兄が買ってくれた揚げまんじゅうを半分ずつ😂食べ、(お腹いっぱいで食べられなかったので仲良く半分🤣)浅草寺参拝して、せっかくだから桃のパフェ食べに行こう!とひで兄が言うので、満腹なのにフルーツパーラーゴトウへ
ひで兄が、オシャレなトコはおじさんは、入りにくいと言ったが、ガラス越しに見える店内を見ると、おじさんばかりで面白かった。。笑🤣
ひで兄、安心して!
と、中へ連れ込む。桃のパフェが無くて、フルーツパフェを頼み、美味しく頂いた。やはり、デザートは別腹だった。
デザートも食べ終わり、ひとしきり笑い、実家に帰る。
さてさて、台風の動きを考え、出発に備えねば。
帰ってから、先輩や、Mおじさんや、山岳警備隊のYさんの情報など聞きながら、この状況でも楽しめる方法を探す。
あとは、強く強く祈り、徳を積む。
これで、結構乗り越えてきた。
そんなこんなで、台風7号が少し西へ向かい始めた。
日数的に大キレットは、難しくなり、剱岳にするか、西穂高にするか、にらめっこ。
Mおじさんは、天気に詳しい。
色々見てもらい、ジャッジする。
テント泊はやめて、西穂に決定した。
台風のおかげでキャンセルが出て、前日でも奇跡的に取れた。山荘は取れたが、
山荘まで行けても、台風がきてる。
風強いに決まってる。アタックまでは難しいなもな、、そんな考えが、頭のどこかにあった。
1日早く出れたりしたら問題ないけど、仕事もある。仕方ない。
山に入る日は晴れ。
いい感じ。
先輩は、足を悪くしていたが、この日は調子も良く、無事に山荘に着いた。
夕方になり、雨が降り出した。
ガーンと思いつつ、
せっかくだから、雨音を楽しむために、外に出て、雨を眺めながらぼーっとしてた。
しばらくして、ご夫婦が現れ山話に花が咲く。
どこから来た?と話が出て、
山荘に熊本から来た人がもう1人居たよと教えてもらったその時に、玄関扉から、その方が現れた😆
おーー!っと、なりどこですか?と思わず聞くと、なんと、近所!毎日、私の家の前の道を通っていると言う🤣
これは、すごい。
その方は、岡本さん。岡本さんは、すごく晴れ男らしく、ツイてるようなので、明日の天気が晴れるように、パワーをもらった。
と、しばらくして、この天気なのに、山荘の裏が夕陽で綺麗だと行ってみて!と言われ慌てて周りこみ、みてみた。
美しかった。
明日は、きっと大丈夫。
そんな気がした。
N、見てるかい?と、声をかけた。
夜中に目が覚め、御手洗に行ったついでに外に出てみた。
ものすごい星の数だった。
思わず、
わーーーー
っと、身体の中から声が出た。
そして、大きな流れ星がピューーーーー
っと流れた。
そうだ、今は、ペルセウス流星群だ!
しばらく星空を眺めていた。
10個は観れた。綺麗だったなぁ。。。忘れられない時間だ。
色々な人を想い、感謝した。
昨年は観れなかったので、久しぶりにその美しさをしっかりと脳に刻んだ。
写真では、この程度だが、天の川も綺麗に観ることが出来た。
朝、日の出前。
雲海がびっしり。絶景だ。
写真を撮りたかったが、今はダメ!これが目的じゃない!と先輩に怒られる。
上に上がってから、これが撮れたからまぁ、良しとする。今のところ、風もない、今日は、出来たら西穂山頂まで、もしくは、行ける所まではいきたい。撮ってる時間も惜しい。
綺麗に笠ヶ岳が見える。
見守っていてくれているよう。
雲が動き、てっぺんだけ
日が当たる
景色がどんどん変わっていく
ホシガラスが、ついてきて応援してくれている
ん?このホシガラス、ずっと来てるな。
ずっと付いてきてて
頂上に着くくらいに、安心したかのように、飛んでいった。
もしかしたら、Nなんじゃないかと思った。
ハイマツの実を食べていた。
独標から先、なんと、風がない。
嬉しさが込み上げる。
行けそうだ。
ここから、
途中のたぬき岩
行っては行けない。
見るだけ。
後ろを振り返る
楽しすぎる
そして、そして、このブロッケンは、初めてみた。もう、とんでもなく、大きなハロが、幾重にも重なっている。画面に入り切らない。
これは、感動的な、絶景だ。
Nー!最高だね!と声をかける。
ホシカラスが、また姿を見せた。
ついて来てる。🕊💫
しかし、こんなハロは見た事ない。
凄かった。
ほんと、凄かった。大きくて、
色も鮮明だった。
いいカメラなら、もっと綺麗に撮れただろう。
山の先輩も、父も見た事ないと言っていた。
結構長く続いていた。
こんなものを見せてくれるので
また、行きたくなる
はぁ。。。
感動(T ^ T)
山小屋であった若い子が、怖くて引き返したと言っていたので、怖かったが、私は楽しくピークまで来れた。ボルダリング訓練のおかげだ。
下山は、少し熱中症ぽくなったが、いい感じで降りてこれた。
下に着く寸前に、パラパラと雨が降り出し、これまた、逃げきれた。
建物に入った途端に、ザーーーっときた。☔️
なんて、ラッキーなの???😆💕
下山して、山に感謝して、頭を下げる。
もう、こんな台風の中、風もなく、人も少なく、ほんとにラッキーに、登って来れた。
ほんと、ツキがスゴすぎるよね!と
先輩と、笑いながら降りてきた。
ほんとに、ほんとに毎回すごい景色をありがとう。今年の夏も、大好きな北アルプスに来れて良かった。
もう、岩にハマりそうです。
あー楽しかった。
剱岳と、大キレットは、秋にまたリトライとなった。
休みを調整し、すぐに飛行機取ったら、1990円で取れた
先輩の家に近い成田なので、ジェットスターなのだけど、はじめてこんなに安くとれて、めちゃくちゃ嬉しい
久しぶりの実家は、父、母ともに、全く変わりなく、とても安心した。人にも会わず、お父さんと気ままに暮らしていたからよと、笑っていた。
父は相変わらず、毎日早朝に裏山に登っている。それに賛同する方達が集まり、今は山頂で、珈琲を楽しむ会が行われているという。
その後、帰ってきて、本を読み、勉強する。
木片に仏像を彫り、出来上がったら、翌朝また、山に戻す。父の朝のルーティンだ。
この様な在り方が、自然なんだと、初めて心を通わせちゃんと話をした気がした。
私も歳を重ねたし、以前は怖かった父とも、落ち着いて話ができた。良い時間だった。
本当に、良い時間だった。
いつ、どうなるか分からない。
できる限り、会いに行き、これからたくさん話したい、そう思った。
秋に向けて、訓練に、引き続き勤しむぞ💪💖
仕事も大変だけれど、余裕だけは持てる程度を維持しつつ、頑張っていく。
今回、余裕がなくなってしまった。
危険だった、、反省。
山に居れる時間は、本当に素晴らしい。
その為に、頑張っていく。
N、いい山行だったね。
また行こう。
きっと、晴れるよ。
追記
私の左足の具合も、また良くなってきた。
登る度にいい感じになっている。
ぎっくりは、下山後3日ほどして良くなった😅
熊本にもどったら、忙しすぎの日常をなんとか改善したい。いや、する‼️
後日、ひで兄から、ジャンダルムの先は雲の中で、まさにギリギリの地点を選択した感じですね。とメッセージが。
ほんと、その通りだと思う。
先輩と、周りの皆さんの情報や、知恵、
強運に感謝申し上げます🙏