桑田先生も少年クラブの売れ行き不振に責任を感じ、まぼろし城をキリの良いところで終わらせ、再び当時の児童に人気のあるジャンルのSF作品を発表するも、時既に遅しだった。
面白いのはこのSF作品、名を『ガロロQ』と言うのだが、設定が僕の記憶に間違いなければ
金属生命体
そう、トランスフォーマーに類似した設定なのである。
あれは超ロボット生命体だけど…
まぁ、あの設定の先駆けを昭和36年の作品に発表していたのだから、ここでも桑田先生は天才的アイデアの持ち主になるのではないだろうか?
そんな感じで少年クラブの休刊は
桑田先生のワガママ
が一因のように僕は思えてならないのだが…
これが結果として新しい副産物を生み出すのである。それは…
エイトマン
が、週刊少年マガジンで昭和38年から連載開始になるのである!
このエイトマンこそ桑田先生の作品の中で、一番各方面に絶大な影響を与えていると僕は個人的に思っている。
それを順番に語ると…
講談社→週刊少年マガジンで、最初に桁ハズレの利益を生み出し、講談社の新社屋が出来るほど。
ちなみに2番目の桁ハズレの利益を生み出したのが巨人の星。
明治→エイトマンのTVスポンサー、エイトマンシールの入ったお菓子が爆発的に売れた。
エイケン→エイトマンの制作会社、TVエイトマンの収入で、制作会社として急成長する。
平井和正→エイトマンの原作者、莫大な印税と共に小説界の巨匠に登り詰める。
これ以外にも当然何らかの影響があった媒体もあると思われるが、僕の知識不足で以下は省略…
だが、これとは逆にエイトマンがもたらした悪影響も絶大だった…
克己しげる→エイトマンの主題歌歌手、殺人によりエイトマンのTV再放送が絶望的になる。
桑田先生→エイトマン連載中に拳銃不法所持にて逮捕。エイトマンは絶大な人気ながらも打ち切り作品となる。
しかも最終回は前述の楠先生による代筆…
パチスロ→4号機の裏モノ機種としてあまりにも有名…
リム出版社→復刻版エイトマンで得た巨額の利益を元に実写映画エイトマンを東京ドームで試写会するも
大スベリ以上の超スベリ
をしてしまい、これが理由で間もなく倒産…
実写映画版→こちらも大コケ、ビデオも発売されるが、全く話にならない売り上げだった…
一応エイトマンに関して覚えているだけのマイナスイメージを書いてみたのだが
よくもまぁ、ここまで不幸が重なったコンテンツも珍しいと思う。
マイナスイメージなんて普通あっても1つ、2つあるだけで致命的なのにエイトマンと来たら…
そして僕はそんなエイトマンが大好きだったりする。
つづく