だが、僕とトシ編集長の仲は永遠に続かなかった。
その亀裂を入れたのは、星沼さんの存在だった。
誤解しないでほしいのだが、これから語る内容について星沼さんは一切悪くない、そしてトシ編集長も僕も悪くない。
ただ、僕とトシ編集長のお互いの価値観に違和感を覚えた時に登場した人物が星沼さんなのである。
舞台を谷村パチンコランドに戻すと…
僕が星沼さんに対してようやくコンプレックスを無くした頃に、谷村パチンコランド編集部内では重大事件が起こっていたのである。
ナント!星沼さんが突如水曜コラム連載を止めると言うのだ。
その理由は星沼さんの名誉に関するため、省略するが、僕がその話を聞いた時に
男や星沼さんは…
と言ったのを今でも覚えている。
そして谷村パチンコランド編集部では、当然の緊急会議になった。
もちろん僕もそこに参加し、そこで星沼さんの水曜コラム連載終了の本当の理由を知った。
この出来事についてトシ編集長は、星沼さんは勝手過ぎます!と言った。
物静かなトシ編集長が、感情を露にしたのを僕が見たのはこれが始めてだった。
だが、僕には星沼さんの気持ちが良く分かった。
触りだけ言うが、谷村パチンコランド編集部は過干渉過ぎる。
どうしてもっとドッシリと、私たちを信頼してくれないのか?
いつの世も体制側と非体制側が一悶着した場合、非体制側が静かに去るのが普通だ。
だが、この時は違った。
ナント!谷村パチンコランド読者が、お便りコーナーで星沼さんが止めるなら僕も読者を止めます…
すなわち退会読者が出現したのである。
しかもそれは数名ではなく二桁にも上った。
これには、さすがの谷村パチンコ編集部も頭を痛めた。
だが、時は既に星沼さんは最終回ブログを発信した後だった。
そして僕は初めてコラムで他人(星沼さん)に触れる内容を書いたのだが…
ダメですよ不屈座さんが星沼さんを応援するような内容のコラムを書いちゃ
その言葉の発言者は、まだ編集長になっていないトシ編集長だった…
つづく