9回裏2死満塁で、4番が逆転ホームランを打つ確率(番外編その1) | 不屈座のブログ

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突然ですが、ここで話題が全く変わりますので、今回は外伝扱いとして発信させて頂きます。本編は(その10)になります。

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僕が印刷業界の基本ルールを思い出したのは、今から30年くらい前に作られたある本についてだった。

その本のタイトルは『月光仮面0巻(ぜろかん)』

漫画の月光仮面は、講談社からB6単行本として昭和34年から35年にかけて全7巻で刊行された。

ただし、これが漫画の月光仮面の内容の全てではない。

なんと1巻の時点で、話はいきなり月光仮面が当たり前のように存在している世界観になっていた。

これは正確に言うと、連載途中からまとめたのものが1巻だからである。

では、月光仮面の漫画の始まりとは一体どうなっているのか?

それは講談社で当時連載していた少年クラブのS32年から

自力で掲載号を探して読むしかなかった。

しかし、S32年の雑誌を当時(昭和61年)に探すのは一筋縄ではいかなかった。

漫画古書で有名なまんだらけに毎日通っても手に入らないほどのレベルの本なのである。

それほど難易度の高い本を集めるのを諦めたある有名マニアのGさんが起こした活動…

それは、全国の月光仮面を愛する漫画マニア有志が集まって一冊の本を作る話だった。

その本のタイトルこそが『月光仮面0巻』だった。

だが、素人の無知ほど恐ろしいものはない…

もしも『月光仮面0巻』を正式に自費出版にする場合、制作費だけで百万円以上もかかるのである。

この内容の主な内訳はデザイン料だった。

月光仮面は少年クラブの本誌と付録で物語が交互で展開され、それを単行本にする場合、コマやページをバラしてまた一から単行本用に作り直すのである。

そして本誌をバラした場合、その本は…

つづく