打ち合わせの時間は約30分、二人ともクィーンに関する本とそのイベント内容に関する以外の無駄話はほとんどしていない。
打ち合わせが終わり、ここで初めて僕はノーギャライベントの不安要素を口にした。
それはちょうど今、世間を賑わしている話題でもある
健全化センター
の存在だった。僕は自分がノーギャラで行うからイベントは実現するに問題はないと考えていたのだが、仮にギャラが発生する場合なら、やはり僕のサイン会イベントでも実現は不可能でしたか?と、尋ねた。
するとN部長はそれまで聞き役で寡黙だったのが、水を得た魚のように饒舌になって僕に答えを教えるだけでなく、イベントに関するあれこれ勉強になるお話も伺った。
それはもう一本のコラムを書けるほどだった。
結論から言うと僕のイベントはギャラに関わりなくクリアで、ホール内での物販行為も法的にクリアしていた。
僕の活動はグレーゾーンにならないのか…良かった~
ここでようやく僕は破顔一笑(はがんいっしょう)になったのだった。
午前10時44分、僕とN部長はガッチリと握手をして別れた。
パワーホールさんを出て改めて外から建物を見ると入口上部に巨大な電光掲示板がある。
次のN部長との打ち合わせでは、ココにも宣伝してもらうお願いしようかな♪
本来ならスポンサーが付いてもらえただけでも有難いはずなのに、ここで更に欲張りな発想をするのも僕らしい…
イカンイカン!!と僕は煩悩を消し、今の打ち合わせ話を反芻し、僕が次にすべきは何か?と考えた。
それを形にすると以下のようになる。
1、N部長には1週間に1度の進捗状況を報告する。
2、大幅な変化についてはその都度報告する。
3、SANKYOにCRフィーバークィーンⅡの画像使用許可を申請する。
4、印刷会社に印刷物の見積りをする。
だった。ヨシ!次はSANKYOに行くぞ~。
そこで僕は先にアポ取りをしようとSANKYOの電話番号を確認したら本社は渋谷だった。
うわっ、上野が本社と思っていたよ危ね!
偶然にも僕が現在いるのは巣鴨、右か左かで大きく動きが変わる。
そう、この時僕はまだ知らなかった、この後運命が劇的に変わることを…
つづく
※この日の出来事は全てノンフィクションです。
不屈座