ランマスは昨日現在、全国に14台しか残っていない。
そして九州では福岡県に2台だけだった。
そして僕は昨日福岡でランマスを打ったのが今回のお話。
……
…
朝起きて部屋を見渡すと僕以外の誰もいない…
昨日の知人とは夜遅く別れたきりだった。
本来なら一晩一緒に過ごすはずが…
ため息を吐き、吉野家で食事をしながら、今日の夕方まで福岡県でどう時間を潰すか?を考えていた。
本来なら予定は埋まっていた。
それがまさかのキャンセルに…
仕方ないよ、と自分に言い聞かせて現実を見つめる。
しかし…僕のポッカリ空いた穴の隙間には何も埋まらなかった。
とても一人で観光なんて悠長な考えが浮かばなかった。
普段からパチンコのことしか考えていないだけに、いざ他のことを…が、スッと出来ない僕だった。
吉野家に入ってから、もうすぐ1時間が過ぎようとしていた。
当然ながら食事はとうに済んでいる。
何をしようと決めかねているため、まだ残っている店にとっては
イヤな客
に僕はなっていた。仕方ないパチンコでもして時間を潰すか…と現在地周辺のホールをチェックすると
明らかにコレジャナイ感で一杯だった。
各ホールの設置機種が悪いのではない。
あくまでも僕が打ちたいと思わないだけだった。
観光代わりにお金を落としても構わない機種…
あっ、それこそランマスこそが相応しい機種じゃないか!
そして設置店を調べて電車に乗り継ぎようやくそのホールへやって来た。
そのホールから遠くを見ると
大宰府
が見えた。ホールにたどり着く道中も、いくつかの格調高い言葉が確認出来た。
学問の神様の側で、パチンコの女神に逢いに行こうとする僕。
果たして今日は楽しい逢瀬を重ねることが出来るだろうか?
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