今回はまず麻雀関係の話から書く。
それはもちろんタイトルの伏線も踏まえて…
……
…
貴方はアウトという麻雀用語をご存知だろうか?
分からない?
それなら飲み屋のツケは?
僕が麻雀店を経営していた際に、アウトで染まったお客さんが何人かいた。
アウトとは簡単に言えば
借金
のこと。麻雀がパチンコと決定的に違うのは
麻雀は結果に対する支払い
であることだ。それに対してパチンコは常に支払った分の貸玉だけしか与えられない。
この先払いシステムと後払いシステムがそっくりそのまま
今日のパチンコ業界と麻雀業界の繁栄の差
に繋がったと個人的には思っている。
そう、パチンコはホールに借金してまで打つことは出来ないが…
麻雀は店に借金してまで打つこと『も』可能なのである。
このシステムこそがアウトだった。
ただし、アウトは各麻雀店によって解釈も借金額も違っていた。
多くの店では最後のゲームに負けた支払いが足りない分の
差額分
のみを店が立て替えるのだが…
レートの大きい店では、それこそ客の懐具合を見込んで貸していた。
つまり月収30万円なら10万円まで、月収が50万円あれば20万円とか…
もちろん一元のお客さんには、どの店も一円足りとも貸したりはしない。
貸すのは常連になったと経営者側が判断してからだった。
麻雀の客層とは、パチンコの客層とはまた微妙に違っていて
パチンコ?あんな時間がかかって金銭のやり取りなんてバカバカしくてやってられないよ。
これは極端な話だが、当時(約20年前)僕の周りにはこのような考えの麻雀打ちがゴロゴロいた。
そして僕も…
僕が若い頃からパチンコをしなかった理由がこれだった。
当時の僕の金銭感覚は完全にマヒしていて
1時間で5万円の勝ち負けが決まるレートを、当時はちょくちょく打っていたのである。
そして、こんなレートを続けていたら…
当たり前だが、全員が勝利者になることはなく
必ず負け組が誕生する…
そして金を失った人間は一体どうなるのか?
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