ところで、ラストシーンを決定打させた紀子とジョーの名シーンも…
実は、ちば先生の願望から誕生した台詞だった。
ちば先生は、自分が創造したキャラクターの紀子に一度ジョーとデートさせてやりたい
親心
から、梶原先生の原作にはない、独自に作ったエピソードだったのだ。
……
…
お分かりだろうか?
あしたのジョーにおける原作者梶原先生の立場が
これでもか!と思わるほど立場のない事が…
両先生には大変申し訳ない発言になるが…
あしたのジョーにおける梶原先生は、原作者ではなく
原案者
扱いと変わらないことになるのではないのか?
なぜなら、スタートもラストもテーマに繋がるエピソードも
重要な部分は、全部ちば先生が考えている。
肝心な部分に参加したくても、できなかった梶原先生は、まるで
哀れな道化師
と、今これをご覧になられている貴方もそう思われないか?
これは僕が
漫画原作者
になって初めて見えた視点であり解釈だった。
あしたのジョーは、梶原先生あってではなく、ちば先生あっての作品であることを…
それを梶原先生は自ら悟り、後年
あしたのジョーは、ちばてつやの作品であり、社会現象も彼のおかげだ
と、さいとう・たかを先生に、事実上の敗北宣言とも解釈できる言葉を語っている。
そして…
あしたのジョーの作品途中から、梶原先生のトラブルにまつわる話が、少しずつ噴出してきたのである。
後に、空手バカ一代で、つのだ先生以外にも、とある作品で、作画の先生が降板するケースが何度もあったり…梶原先生が新人漫画家の将来を潰すなど…
その根底にあるのは
(自分の思い通りに描けなかった)あしたのジョーへの偏愛と、ちば先生への嫉妬にも似た、イビツな心情ではないだろうか?
そして、それが後の梶原先生の暴力行為に、繋がったのではないか?と、梶原先生の研究家である僕は解釈している。
最後に一言
後年、ちば先生は、トラブルが頻発する梶原先生を心配し、梶原先生を訪ね、梶原先生から言われた一言
あんた誰?
梶原先生はこの時、酒を飲まれての発言だったのだが、この言葉が二人の関係にピリオドを打つ。
以後、二人は再び連絡を取り合うことなく、梶原先生は鬼籍に入られた。
時は流れ、パチンコのあしたのジョーは何度か作られるも、漫画のあしたのジョーのリメイクのオファーについては、講談社から何度か来るも、ちば先生は今現在、首を縦に振っていない。
その理由は、梶原先生から放たれた最後の言葉が
今も、ちば先生の古傷として残っているのからでは?と考えるのは僕の思い過ごしだろうか…
~明日に続く~
速報!!Sammyから来年販売されるCRあしたのジョーは、新枠でデビューする可能性が激高!
続報に期待しよう!
この情報を提供して下さったのは
中古販売業者
㈱ライム
カリスマメール氏
業界歴25年の大ベテラン業界人であり、業界人倶楽部内にて、僕も氏からいろいろ勉強中です。
カリスマメール様
この度は貴重な情報をご教授下さってありがとうございました。