少年画報社の資料によると、柔道一直線は、巨人の星に対抗できる作品として、梶原先生に原作依頼をしたそうで、梶原先生はこれに見事に応えた。
ただし、ネームバリューで言うと柔道一直線は
東映のTVドラマとして有名であって、マンガのネームバリューはかなり低い。
これは連載していた出版社が大きく関わっており、少年マガジン、少年サンデーが大企業とするなら、少年キングは中小企業に相当するくらい企業格差が生じていた。
なので、柔道一直線は少年キングによる宣伝力が、巨人の星と比べ格段に少なく、東映でTVドラマ化しないと幻の人気作になっていた可能性がある。
これは余談だが、少年画報社は、少年キング連載の版権を一切所有していないため
『ワイルド7』
を始め、作品の古さにさえ目を瞑れば、パチンコ化できそうなコンテンツがいくつもある。
その中には、ジャイアント馬場の活躍を描いた
『ジャイアント台風』
もあり、高尾は
ジャイアント馬場のCRアッポー
で、ジャイアント馬場のパチンコ機種を出すよりもジャイアント台風として出した方が
後継機
も出しやすいのに…
と、当時楽しみながら打ち込んでいたものだ。
ジャイアント台風は、梶原先生とタイガーマスクの作画である
辻なおき先生
の絵で、タイガーマスク連載時とほぼ同時期に描かれていた。
私たちはタイガーマスクの人気ぶりは、表面的にしか知らないが
少年キングが毎週プロレスマンガを発信していたことで、タイガーマスクが、世間にすんなり受け入れられた事実も、覚えていて損はないと思う。
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