Sweet Dream*from SuperJunior & SHINee -36ページ目

Sweet Dream*from SuperJunior & SHINee

SuperjuniorとSHINeeの小説を書いています。
全てフィクションです。

『あの、テミン君は?』



Key『あ、まだ寝てるのかも。

   そこの部屋なんで起こしてもらっていいですか?』



まだ他のメンバーは食事をしていたり

着替えや身支度を整えるので忙しそうだった。



Keyの指差した部屋はリビングに面していて

ノックをしてみても何の反応もなく、仕方なく中に入った。








『失礼します…』



中に入ると若い子の部屋にしては殺風景で

大きなテレビとベッド、机にはノートパソコンが置いてある。



脱いだままの服が床に落ちていて

踏まないようにベッドに近づくと、やっぱり彼は寝ていた。



小さく寝息を立てている。



閉められていないカーテンから差し込む光が

彼の綺麗な栗色の髪の毛をキラキラと光らせる。



至近距離で見なくてもまつげが長いのが分かる。

綺麗な寝顔に吸い込まれそうになった。



それに…



この匂いが頭の中をいっぱいにしてクラクラする。








(バニラの香り…?)



お香か何かを焚いているのかと思い、まわりを見渡した瞬間

急に腕を引っ張られてベッドに倒れこんだ。



「きゃっ!!」



ベッドに落ちた衝撃とは別に何かにぶつかった。

というよりかは…抱きしめられてる?



少し頭を上げると何とテミン君に抱きしめられている。

…しかも後ろから。



抜け出そうとしても力の入った腕からは抜け出せない。

細くて頼りなさそうな腕なのに、やっぱり男の子の力だ。



「どうしよ…」



あの綺麗な顔が自分の顔のすぐ後ろにあって

そわそわして何だか落ち着かない。



心臓が耳のそばで鳴っているかのようだ。









テミン『何をどうするの…?』



『えっ!?』



急に耳元でテミン君の声がしたので驚いて振り返ると

まだ眠たそうに目をうっすらと開けコッチを見ている。



テミン『…もお朝?』



『そっ、そう…朝、ですっ』



彼の吐息が耳にかかり

自分の耳が赤くなっているのが分かる。



テミン『やっぱりあの時の人だよね?』



がっちりと掴んでいた腕の力を少し抜いて

体を少し起こしあたしの顔を覗き込んだ。








テミン『月…』



『…え?』



テミン『あの日の月…覚えてる?』



彼はハッキリとそう言った。


次の日、若干お酒が体に残っているものの

熱いシャワーでしっかり体を起こし事務所へ向かった。



『おはようございます。』



事務所に通してもらうと朝一番でもバタバタしている。

何かあったのかという様子だ。



担当者『あ、おはようございます!』



小走りでデスクの間を行ったり来たりしている担当者が

あたしを見つけて挨拶をしてきた。



『おはようございます、何かありました?』



担当者『いやライブの日はこんなもんです、申し訳ないんですが…』



『はい?』



担当者『SHINeeの宿舎まで行って様子見てみてもらえませんか?』



『え?あたしがですか?』



担当者『いつもは原田さんにお願いしてたので、ちょっと手が足りないんです。

     これ宿舎の鍵なんですけど、それと…住所はこれ。

     下にタクシーつけるんでそれで行ってください。お願いします。』



それだけ伝えると担当者は慌しく会議室へと走って行った。



仕方なく自分の荷物を持ったまま

下に下りると5分も待たないうちにタクシーが来た。



タクシーに乗り込み住所を伝えると、

慣れているのかあっさりと向かってくれた。









30分も走ると最近建ったばかりのような

綺麗なマンションの地下駐車場に止まった。



お金を払い降りると、そこは地下からでも入れるようになっていて

セキュリティに関してはぬかりがなかった。



インターホンを鳴らすと誰かが出た。



?『はい。』



『木之本です。』



Key『あ、おはようございまーす。鍵開けたのでどうぞー。』



言われるがままに指定された部屋に向かうと

部屋着姿のKeyが出迎えてくれた。



Key『どうぞー、散らかってますけど。』








中に入りリビングに通されると

ジョンヒョンとミノが食事をしていた。



オニュはまだソファで眠たそうにウトウトしている。



『急にすみません、原田さんの変わりにお邪魔しました^^;』



ジョンヒョン『木之本さんおはよ!』



ミノ『おい、いくらなんでもその話し方はないだろ。』



オニュ『そう言えば木之本さんていくつですか?』



ソファで寝ているとばかり思っていたオニュが

何のためらいもなく聞いて来た。



『…もうすぐ27歳になります…』



Key『ちょっとオニュヒョン!女性に歳の話はやめてよね!』



オニュ『っえ!あの、ごめんなさい…』



『大丈夫ですよww』



ジョンヒョン『じゃあみヌナだねー♪』









その時テミンがいないことに気がついた。



みんなが朝食を済ませ準備をしているのに

一向に姿を現さない彼の事が気になった。

ドンへは高校時代の同級生だ。



韓国から留学して来ていて

あのルックスだからとにかくよくモテた。



あたしも憧れていた。



休み時間になると校庭でバスケをしているドンへがかっこよくて

楽しそうにしているドンへをよく見ていた。



クラスは別だったけど結構仲も良くて

一緒に帰ったり遊びに行ったりもしていた。








でもドンへが選んだのはすあだった。



確かにすあは学校内でも可愛くて有名で

頭も良くて優しい雰囲気が、姉のあたしでも羨ましかった。



最初は戸惑ったものの2人はとってもお似合いで

羨ましい気持ちは一切なく、憧れだった。








ドンへ『飲んでる?』



後ろから急に話しかけられたので

思わずビクッと体が跳ねるほど驚いてしまった。



ドンへ『そんな驚かなくてもww』



『ごめん…頂いてるよ^^』



手に持っていたカクテルのグラスを見せるように上げると

あたしの肩をポンッと叩いて、人の海の中へ消えていった。








綺麗な女性と話している姿が見える。



大人になった分、かっこよさが増してるよね。



あれから何人かの男の人と付き合ったけど

どこかでドンへの事が引っかかっていた。



まだ好き、だとかそんなんじゃない。



ただあたしもあの時「好き」って言いたかった。



今更言っても遅い話しだし、

今付き合いたいとかそういう気持ちはない。



モヤモヤした気分のまま、

手に持ったグラスに残ったカクテルを飲み干した。