…テミン Side…
熱が高く真っ赤な顔で寝ているあみをみると
胸が締め付けられるような感覚に襲われた。
汗ばむ体に触れると壊してしまいたくなる。
まさかあみが韓国にいるとは思わなかった。
お互い忙しいのもあってなかなか連絡は取れていなかったけど
まさか事務所で会うなんて不意打ち過ぎる。
しかもまたドンへヒョンと一緒に居た。
あみが俺を見て避けようとしているのが分かった。
打ち合わせ中も気になって仕方なくて
自分でもそわそわしているのが分かった。
昨日のメールを読んだから余計に…
昨日、台湾のテレビ局で収録が終わった後
いつも通りメールを送った。
そしてあみからもいつも通り返事が帰って来た。
「会いたいよ」とか「寂しい」とか
あみが言わないのに男の僕が言うわけにも行かないし、
やっぱり男としてのプライドがあった。
だけどホテルに戻りシャワーをして出てきたら
またあみからメールが来ているのに気がついた。
何気なく開いたメールを見て、どうしようもない気持ちになった。
『テミナ、今韓国に着いたよ?会う時間あるかな?』
『テミナ、会いたいな…』
『テミナ、今何してる?寂しいよ…』
ただ、ただ驚いた。
何度メールをしても、何度電話をしても、
あみは僕に直接こんな言葉は一度も言わなかった。
きっと僕の仕事の内容やスケジュールを知っているから
遠慮して言わなかった、いや言えなかったんだ。
すぐに会いに行ける距離ならどんなにいいか、
すぐに時間が作れる仕事だったらどんなにいいか、
僕だって何度も何度も考えたんだ。
だけどあみが言ったんだ。
『あたしテミナが踊ってる姿が好き。全身でテミナを表現してるでしょ?』って。
それは僕が目指しているところだったんだ。
僕のダンスなんだ。
寝返りを打つあみの頬に触れる。
少しくすぐったそうにしながらも
熱のせいか起きる様子もなく眠っている。
あみ、起きたら言うよ。
僕の全てがあみなんだ。
あの日、あの出会った日から。