…Key Side…
喉が渇いて目が覚めた。
ぼんやりと目を開けると
そこにはありがちな壁紙の貼られた天井が見える。
ベッドから起き上がり、
冷蔵庫からペットボトル取り出し水を一口飲んだ。
その時ある異変に気がついた。
…テミナがいない?
まさかと思いトイレとバスルームを確認するも姿は見えず
荷物を確認するとどうやら携帯と財布だけ持って行ったようだ。
(落ち着け…落ち着け…)
外に1人で出てファンに見つかっていたら…
何か事故に巻き込まれていたら…
その時自分の記憶がなくなる前のテミナの言葉を思い出した。
テミン『コンビニ行こうよー!』
ハッと気がつきマネージャーに電話すると
案の定自分も酔いつぶれていたのでほとんど覚えていないと。
ただ木之本さんの携帯番号を聞かれたので教えたとの事だった。
その電話の声で他のメンバーがもぞもぞと動き出したので
バスルームに移動し、テミナの携帯に電話を掛けた。
プルルルル…
プルルルル…
プルルルル…
留守電に繋がるかと思った瞬間、
プツリと繋がった。
『テミナ?テミナ?』
テミン『ん…ヒョン?』
『テミナ無事なのか?今どこにいるんだ?』
テミン『ん…あ…ヌナのとこ…』
その後は何度話しかけても返事はなかった。
携帯を持ったまま寝ているようだ。
やっぱり。
…これが素直な反応だった。
だてに何年も一緒にいる仲じゃない。
テミナがヌナを気にしているのは分かっていた。
だけどまさかこんな展開になっているとは…
(さすがにヌナは大人だし…大丈夫だよね…)
少し不安はあるもののヌナの真面目さからして
何かが起こっているとは思えなかった。
予感は的中。
こういう時まで冷静な自分に少しがっかりするけど
この冷静さが自分なんだと思う事にしている。
さて…どうしようかな。