こんばんは。
一宮市の学習塾 スクール玉野 TKです。
さて、今週も張り切って、本の紹介をしていきます。
【小学生向け】【中学生向け】【高校生向け】と、読んでもらいたい人を限定してはいますが、高校生が【中学生向け】を読むのもよし、小学生が【中学生向け】を読むのもありだと思います。大人の方でも十分楽しめると思います。
週末配信、毎週3冊を続けられるように頑張ってます٩(`・ω・´)و
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【小学生へ】
『ちょっとこわいメモ』(北野勇作、森本晃司:画)
ぼくのなまえは、こばやしゆうと。ゆうと、というのは、ゆうきのあるひと、といういみだって。でも、はっきりいってぼくはこわがりなんだ。こわいと思うものがありすぎるから、ちょっとへらさないといけない。それでこのメモを書くことにした。ぼくが見た、ちょっとこわいもののメモ。書いておけば、あとで読んで、なあんだ、ちょっとこわいだけじゃないかって思えるだろ。これは、そういうメモ。ちょっとこわいメモ。だから、ちょっとはこわいかも。よかったら読んでみてくれるかな。だいじょうぶ、ちょっと「こわい」、だけだから……。青いぬいぐるみのクマは、黒いガラスの目で今もぼくを見てる。プールそうじのときにひろった緑色の円盤、昼でもうすぐらいあの路地の奥には金魚の幽霊がいて……。「ちょっとこわいクマ」、「ちょっとこわいプール」「ちょっとこわいテレビ」、「ちょっとこわい路地」。ちゃんとこわくて、ふしぎでおもしろい、4つのお話。
小学生向けの怪談話。とても怖いのではなく「ちょっと」怖いとマイルドになっています。
マイルドになってるはずなんですけど、むしろそれのほうが現実的で怖いんじゃないかと。
ぬいぐるみ、プール、テレビ、路地・・・。日常的に溢れたものが題材となっているので、ちょっとじゃなく怖いかもです。暑い夏に突入しそうですからね。ちょうどよい季節です。
【中学生へ】
『すべて神様の十月』(小路幸也)
榎本帆奈は驚いた。金曜日の夜、行きつけのバーで隣り合ったハンサムな男性は、死神だったからだ。帆奈に召喚されたという死神は、いままで一度も「幸せ」を感じたことがないらしい。なぜなら「幸せ」を感じた瞬間、死神は…(幸せな死神)。池内雅人は貧しかった。貧乏神に取り憑かれていたのだ。ツキに見放された人生だったが、そんな人生を自ら「小吉人生」と称して楽観視していた。一方、貧乏神には雅人に取り憑かなければならない“理由”があった。なぜなら雅人が並々ならぬ…(貧乏神の災難)ほか、4篇。神様たちの意外な目的が胸を打つ短篇集。
日本らしく、様々な神様を主人公とした短編集です。
神様が擬人化して、大事なことを関わっている人に教えるというストーリーです。
死神、貧乏神、疫病神・・・あまりいいイメージのない神様ですが、存在する意味はちゃんとあるんだと思わせてくれるストーリーです。
個人的には健忘症の福の神の話が好きですね。
【高校生へ】
『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』(町田そのこ)
思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋。
そしてともには生きられなかったあの人のこと――。
すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いた表題作。その他3編を収録した、どんな場所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描き出す5編の連作短編集。
強くはないですが、ちゃんとどこかで登場人物が重なっている連絡短編集です。
好きなんですよ、こういうパターンが。
そして、重ね方が絶妙で上手いんです。痺れます。
決して明るい話ではないのですが、暗さを感じさせない温かみがある描写や表現が多いです。
いろいろなものが繋がった時には震えること間違いないです。
個人的にかなりおススメです。
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本を読んでほしい理由。それは、自分の世界を広げるためです。
本を読むことによって、言葉が増える。言葉が増えると、自分が何を感じているか、より一層表現できるようになる。そうすることによって、世界は自然と広がっていきます。
運命の一冊に出会えることを願っています。
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