こんばんは。
一宮市の学習塾 スクール玉野 TKです。
さて、今週も張り切って、本の紹介をしていきます。
【小学生向け】【中学生向け】【高校生向け】と、読んでもらいたい人を限定してはいますが、高校生が【中学生向け】を読むのもよし、小学生が【中学生向け】を読むのもありだと思います。大人の方でも十分楽しめると思います。
週末配信、毎週3冊を続けられるように頑張ってます٩(`・ω・´)و
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【小学生へ】
『4ミリ同盟』(高楼方子)
ポイット氏は、今日もがっくりと肩を落とした。「またダメだった……」
果たしてこれは何度目の失敗だろう。いったいいつになったら……?
ひとり悩むポイット氏に、ある日見知らぬ女性が声をかけてきた。
――「あなた、まだ〈アレ〉を食べていませんね?」
そして知らされる衝撃の事実。
どこか風変わりな中年と老年の男女4人による、ちょっと奇妙なお話。
もしかしてあなたも、〈4ミリ〉のお仲間ですか?
奇妙なお話・・・、確かに奇妙なお話と言われればしっくりきますね。
〈何か〉を得れば〈何か〉を失う。この〈何か〉が最後まで具体的に分かりません。
きっとそれを考えさせるための物語なのでしょうが。
中高年しか出てこないおとぎ話といったところでしょうか。
【中学生へ】
『みつきの雪』(眞島めいり)
信州の村にすむ小学五年生の少女・満希は、都会からの山村留学生、行人と気の合う友人へとなっていく。
やがてふたりは同じ高校に進んだが、満希は地元で農家を継ぐことになり、行人は遠くの医大への進学を希望していた。
卒業式前日、中学時代にふたりで訪れた村の図書館で、行人は山村留学を選んだ理由を初めて語り始める。
言葉が美しい、というのが直感です。
田舎(失礼)の村にすむ少女と、都会からやってきた少年との友情(どちらかというと)の物語です。
時系列は交錯しますが、混乱させないようにつないでいくのが上手いと思います。
あの時系列だからこそ、二人の関係性が見えてくるんだと思います。
切なさと暖かさが混ざり合った物語です。
【高校生へ】
『さよならの向う側』(清水晴木)
「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか」
さよならの向う側と呼ばれる場所にいた男、案内人はそう言った。
人は亡くなった時、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人に会える時間が与えられる。
ただし、その中で会える人は、『あなたが死んだことをまだ知らない人だけ』。
人は最後に大切な人に会いに行く。
きっとどんな困難が待っていても、人はそれでも大切な人に会いに行く。
私たちはいつから複雑なものばかりもてはやしてしまったのでしょうか。
シンプル イズ ベスト。ここに極まれり。
亡くなった時に24時間だけ、会いたい人に会える。でも、「あなたが死んだことをまだ知らないひとだけ」という条件付きで。なんとシンプルな設定なんでしょう。
そして、「会いたい人」にまつわる4つのお話。至って普通に泣くことができます。
特に最終話はね、分かっててもね、泣いちゃいますよね。
多忙な毎日に追われて追い込まれている人は、この本を読んでいったんリセットしましょう。
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本を読んでほしい理由。それは、自分の世界を広げるためです。
本を読むことによって、言葉が増える。言葉が増えると、自分が何を感じているか、より一層表現できるようになる。そうすることによって、世界は自然と広がっていきます。
運命の一冊に出会えることを願っています。
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