父の葬儀と成長した息子君 | 少数派を生きよう!~自閉症の息子がくれた魔法のメガネ~児童発達支援事業所園長・保育士ママの日記

少数派を生きよう!~自閉症の息子がくれた魔法のメガネ~児童発達支援事業所園長・保育士ママの日記

NPO法人の『サロン』『遊びの広場』ボランティアのこと、H26年から順々に立ち上げて来た3つの事業所をR 5年に児童発達支援センターにしたこと、特別支援学校を卒業後、通所施設に通う息子のこと、保育、特別支援、最近の出来事などなど、書いて行きたいと思います。

10月も終わりますね🎃





なかなか まとめて文章が書けず 気付けば もう半月以上が 過ぎてしまいましたが





10月10日の とても晴れた日に



父が逝ってしまいました。




体調が急変してから あっという間でした。



ここ数年 何度か入院をしたことはあったけど



その度 覚悟していたけど



いつも 戻って来てくれた父。





今回も そうであって欲しかったのに そうはならなくて…。







4年前 母の葬儀を執り行った 同じお寺で 父の葬儀となりました。



二人の出身地 広島と縁のあるお寺です。








お通夜の日の夕方 息子君とパパさんと お寺に向かって車を走らせていたとき 見覚えのあるロゴが 目に飛び込んできました。






あれ? あの文字 知ってる





あれ! このお店 知ってる!





急に記憶が蘇って来て驚き




それは 父と母が元気だった頃


息子君お気に入りのクッキーを 買ってくれていたお店でした。





母が亡くなった後も 


父は 私が実家に行くと 前もってクッキーを準備していて 息子君にお土産だと 持たせてくれてました。







お通夜まで まだ時間があったので 車を停めてもらい お店に寄り道。




お店の扉を開けると 柔らかな音楽が流れていて




ホワっと気持ちが緩みます。


            (画像お借りしました)




初めて入った店内。



いつものクッキーが並んでいます。





お父さん この空間で 買い物してくれてたんだね。




おじいちゃんが孫のためにと 一人車を走らせ 買い物をしてくれていた姿を想像すると なんとも言えない気持ちになりましたぐすん




父が手渡してくれていたクッキーに 私は もっともっと 感謝しなきゃいけなかったよね。




クッキーだけじゃない いろんなことに 気付いて 感謝しなきゃいけなかったよね…。





父が運転を辞めてから数年 クッキーを買ってもらうこともなくなり すっかり記憶から抜けてしまっていたのに


このタイミングで このお店に巡り合えたのは ただの偶然とは思えず 何か不思議な力に導かれて 父の暖かさに 触れることが出来たような気がしました。





息子君お気に入りのクッキーを買って お店の人に 思い出のクッキーなんだと話しながら 店を後にしました。






程なくして お寺に到着。




このお寺での 通夜が 2回目になる 息子君は



4年振りとは言え 当然 覚えているようで



今回は すんなり会場に入ることができ



4年前に座った同じ席に さっさと座っていました。




時間より 早く着いてしまいましたが 余裕で 待っていられるし



1時間弱の通夜も 問題なく居られました。

(時々 大きな声を出したりはありましたがタラー



式のあと 父(息子君にとっては祖父)とのお別れも



わかってるんだなぁと 思わされるような さよならをしっかりしてくれぐすん



スムーズに会場を出て 車に戻りました。





なのですが⭐︎ 姉の子どもたち(息子君にとっては従兄弟)と 写真を撮り忘れてしまい



(姉と 母の葬儀のときの写真がないねと話していて 今回は撮影することにしてました)



嫌がるかなと思いつつも 車に乗り込んだ息子君に



皆で写真を撮ろう とお願いしたら



しょうがないな〜という感じで



アッサリ会場に戻ってくれて(昔だったらギャ〜っとなるところ)



本当に大人になってくれてる息子君に 驚かされるばかりでしたショボーン








次の日の告別式は 息子君は参列せず いつも通り 生活介護施設へ。



通夜の様子だと 告別式も参列できるかも とは思いましたが



火葬場まで行くと長いし



通夜でしっかり おじいちゃんとのお別れしていたので



いつも通りの月曜日にしました。








私とパパさんは 高速道路で告別式に向かいます。




窓の外は




ずーーーっと 田んぼ。





稲穂が 陽に照らされて 黄金色に眩しくて とっても綺麗





お父さん 良い季節を選んだなぁ。




お母さんも ツツジが咲き誇る 美しい季節だったし



二人とも 良い時期を選んでくれた。





季節もそうだけど コロナ禍もね



母はコロナ禍が来る前の春に



父はコロナ明けの秋



本当に良いタイミングを選んでくれたおかげで 普通に送ることが出来て ありがたいです。





亡くなるときのタイミングって 自分で選ぶとは聞くけれど…本当にそうなのかも…と思わされる出来事が…。



父の月命日は 母の誕生日の日


母の月命日は 父の誕生日の日



姉が気付いて 仲良しだねと クスッと 気持ちが和みました。






告別式は 母の時とは少し違いましたが やはり父のルーツをすごく感じる 不思議なことが 幾つもありました。


そんな中で 父が可愛がっていた私のイトコと何十年振りかに再会することにもなり


もしかしたら 父の何かで

また 面白いご縁が繋がるのかも知れません。





86年を 生ききった父 この世での役目をやりきった父 すごいよね。





お父さん 最期に会うことが出来ず 心残りがいっぱいだけど



お父さんから もらった たくさんのことを 次に繋げて行けるように



まだまだ 何が待っているかわからない 私の人生を



精一杯生ききれるように 頑張ります。



空から 見守ってくださいね黄色い花