環境(状況・出来事)と個人の反応(認知・感情・身体反応・行動)は相互反応として密接につながりあっています
どういうことか?
例えばAさんとBさん、両者とも『上司から頼まれた書類に間違いがあり注意された』とします
Aさんは注意された時に『次はミスしない様に気をつけよう』と考えたため、その後ミスをしないためにはどうすればよいのか対策を立て行動しました
しかしBさんは注意された時に『わたしはいつもミスばかりしてしまうダメな人間だ』と考えたため、Bさんはまたやってしまったぁ・・・・°・(ノД`)・°・と自分を責めてしまい、上司と目が合わせられなくなり動悸や緊張、頭痛がおこりました
AさんとBさん、両者の違いは果たしてなんでしょうか?
ココで重要なことはAさんもBさんも起こった状況は同じなのです
ではどうしてAさんとBさん、違いがでてきたのか?
それはその出来事の後に出来事をどの様に捉えたのか
それによって変わってきます
環境(状況・出来事)に対して、その環境にどのように考え、捉えたか(認知)
それが引き金となって感情や行動、身体反応が引き起こされるのです
別の言い方をするならばそれがストレスの正体でもあります
ストレスを感じる出来事がストレスではなく、その出来事に対してどの様に捉えたか、それによってストレスの度合いというのが変わってきます
よくつらい出来事があったからつらい感情を引き起こすと思ってしまいます
それはそれだけ個人の反応と環境が密接につながっている為、目に見えやすい感情や行動の方が意識しやすいからです
起こってしまった状況・出来事を変えるのは必ずしも出来るとは限りません
しかし認知や行動パターンを比較的変えることは可能です
そこで認知や行動パターンに働きかけることによりストレスに感じる感情を軽減、取り除こうというのが認知行動療法の基本的な考え方になります
自分自身というのはわかってるようでわかりません
また逆にわからないようで自分の事は自分が一番わかってたりもします
ストレスや悩みの根元というのは意外と自分の思ってもいないところにあるかもしれません
認知行動療法で自分自身をモニタリングをして不快に感じる悩み、ストレスの正体を探ってみませんか?