有感地震が福岡で続発 震源、より陸に近い博多湾に集中
警固断層南東部動く予兆?
西日本新聞 3月16日(水)10時34分配信
2005年に発生した福岡沖地震の余震とみられる有感地震(震度1以上)が昨年末から続発している。
それまでの余震は、福岡沖地震の震源だった警固(けご)断層帯の北西部(海側)で
発生していたが、最近はより陸に近い博多湾に集中している。
専門家は、05年に動かなかった警固断層帯の南東部(陸側)が動く予兆とも考えられるとして
福岡市中央区から福岡県筑紫野市へ南東に延びる断層で構成される。
福岡管区気象台によると、有感地震は11年初めから今月9日までに
16回観測。5回は昨年末から続いている。
うち4回は志賀島の南側で、断層帯の北西部と南東部を分ける境界域とみられる場所で発生している。
うち4回は志賀島の南側で、断層帯の北西部と南東部を分ける境界域とみられる場所で発生している。
南東部の断層は4千年前後の周期で大地震を発生させており
「いつ起きてもおかしくない時期」(同気象台)といわれている。
九州大の清水洋教授(地震学)は「必ずしも予兆が表れるわけではないが、最近の動向をみると、
そろそろ断層が動く準備を整えてきた証しと考えられる」と分析する。
南東部の断層が動くと、福岡沖地震と同等以上の揺れが予想される。
南東部の断層が動くと、福岡沖地震と同等以上の揺れが予想される。
博多湾から断層が割れ始めれば陸地に向かうほど揺れが大きくなり、
最大約1メートルの津波が発生する恐れもあるという。
高知大の岡村真特任教授(地震地質学)は「博多湾は陸に近く、短時間で
福岡都市圏に津波が押し寄せる危険がある」と指摘する。
一方、今月5日に発生したマグニチュード3・6の地震は、福岡市東区のアイランドシティ
一方、今月5日に発生したマグニチュード3・6の地震は、福岡市東区のアイランドシティ
(人工島)近くが震源で、警固断層帯からは外れていた。
人工島付近から筑紫野市にかけては宇美断層(約23キロ)が走っており、西南学院大の磯望教授
(自然地理学)は「福岡沖地震の影響で近くの断層にひずみが残っており、そのエネルギーが
開放されたのだろう」と説明。警固断層帯だけでなく、周辺断層の活動にも注意が必要としている。
=2016/03/16付 西日本新聞朝刊=
=2016/03/16付 西日本新聞朝刊=
西日本新聞社
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福岡県の博多湾には、大きな活断層が走っているのですね。
しかも、2005年3月20日に、福岡県西方沖を震源(深さ9㎞)とする
マグニチュード7.0の地震(死者1名)を起こしているとは
発生当時の11年前には、ニュースなどを見て知っているはずなのに
人間は忘れる動物だとは言いますが、私の記憶には残っていませんでした。
地震の詳細をウイキで調べて、その被害の大きさにビックリしました。
地震を経験した、福岡県に住んでいる方々の記憶には、鮮明に残っている
大きな揺れの地震なのでしょうね。
地震に詳しい学者先生方も、これだけハッキリと予知を発表されると言う事は
かなりシビアな状況になっているのでしょうね。
予知や予報があれば、心の準備も出来ますし、不測の事態にも備えられたり
精神的にも助かりますし、一人一人の心構えがあれば、もしも、大きな揺れが
突然に襲ったとしても、人的な被害などを小さくする事が出来るでしょうね。
これからの時期、学校などでの遠足などの行事も行われますから
海岸付近での避難方法や経路、高台の位置の事前の確認など
子供達の命を守るために、とても役に立つでしょうし、安全に行事をするため
行き先や場所の選定もしっかりと考えられて、安心感が増えますね。
おわり