テラ・マイコンの仕組み、もとい
<蓄熱暖房・温水器のマイコンの簡単な動作説明> 【 親切な人になり 夜業編 】
お湯又は暖房機に電気を通す前は、当然にお湯も熱も蓄えられていない状態ですよね。
その状態を、熱がない物を□として、熱がある物を■で表現すると
通電前は→ □□□□□□□□□□ 蓄熱量0%
8時間通電すると→ ■■■■■■■■■■ 畜熱量100%
お湯や熱を使うと→ ■■■■■□□□□□ 蓄熱していたエネルギーを50%使い残量は50%に
使ったエネルギーを50%ととして考えた場合、翌日までに満タンにする場合には、使って減った分の50%を
電気を使い補わなくてはなりませんから、その事を考えると、深夜11時から翌朝の7時までの8時間で
0%~100%エネルギーを蓄熱出来る能力が機器にはありますから、力率を考えずに計算をすると
通電時間は4時間で、エネルギーが100%蓄熱されますから、後の4時間は電気が切れた状態になります。
そこで、割引開始が深夜11時からだとすると、深夜11時から温水器や蓄熱暖房器の蓄熱ヒーターの
どこの家庭でも一斉にスイッチが入り、大量の電力が使われる事になりますから、マイコンを使い
満タンになる時間を逆算をして、終了する時間を割り引き終了時にする事で、安い電力料金の時間帯内で
エネルギーを100%に出来る訳です、そうして、もう一つマイコンには、ふだんの生活で使われる熱量を
データー化していますから、100%使い切る家庭と、いつも60%しかエネルギーを使わない家庭などを
判断しますから、60%しか使わない家庭では、その使う60%だけを蓄熱するように、スイッチが自動的に
入れられますから、100%までは蓄熱せず、使う電力量は常に60%で済むようになっています。
電気温水器などでは、急な来客があり使うお湯の量が増えると、予め分かっている場合などは湧かし足しの
スイッチ操作をすることで、100%のお湯を沸かす事が出来ますが、不意にお客さんが来た場合には
60%のお湯しか沸いていませんから、お湯切れになってしまう事があるのです。
シャワーが冷たいよ~って、風呂の中で叫ばれたって、お湯がないのだからしょうがない訳で
水で行水をして貰うか、それとも夜間でお湯を沸かして、たらいに中にお湯を貯めて行水をして貰うか
それぐらいの事しか出来ませんが、高い電力料金でお湯を沸かす機能が付いている機器もありますから
スイッチを入れて、1~2時間、風呂の中で待ってて貰えれば、ゆるいお湯ぐらいは出るでしょう。
■■■■■□□□□□ → □□□□□□□□□□ → ■■■■■□□□□□
いつも使う量 使い切る 使う分だけ貯める
朝7時の状態 夜11の状態 夜11時~朝7時まで熱を貯める
これの繰り返しの作業が、マイコン回路の役目です。(割引時間を23時~7時とした場合)
機器の時計が1時間遅れていると、1時間分、深夜の3倍の単価の高い電気料金で熱を貯めるので
大損をします、マイコンは切れる時間を逆算しますから、機器の時計が進んでいる場合には
100%8時間とした場合、時計が進んでいる時間だけ、高い電気料金の時間帯(夜11前)に
スイッチが入りますから、その時間の分だけ大損をする訳です。
マイコン付の温水器は、しっかりと時間合わせをしていないと、損をする事が多いですから
マイコン割引料金は、電力会社がリスクの代償の前払いをしていると考えるのが良いと思います。
そうなると、マイコンが必要なくなった現在では、そのリスクは全てお客さんに負担されますから
それを防ぐ為に、電力会社に機械の時計が狂っても、高い電力でお湯や熱を貯めないように
別にタイマーを付けて貰う事がもっと安全で、リスクを背負うことがないので有効になりますが
日中に任意で沸かし足しをする事が出来なくなる可能性がありますから、その辺はメーカーや
電気工事技術者がよく考えて設置しなくてはならない部分なのでありましょう。
お~い、シャワーから水しか出ないよ~と叫んでも、もう後の祭りですから、最後に入った人は
運が悪かったと言う事で誠に残念な結果となる訳です。
いま、タライにお湯を入れているから~ちょっと待ってて~、夜間でお湯を沸かしてタライに入れて
お~い、風邪ひいちゃうよ~、早くしてよ~と叫ばれても、IHヒーターでお湯を沸かすのには
熱量には限度がありますから、熱量の高いガスコンロがあった方が良いのかも・・・・・
凄く簡単な説明で、あの方は理解されたのか不安になりますが、まあ頭の良い人なので
理解されたと言う事にして、そろそろ夕ご飯でも食べましょうかねぇ、あ~腹減った
腹が減っては戦も出来ません、って~、戦をするんですか、マジですか!なんて感じで
一人でボケ突っ込みをしても虚しくなるだけですから、サッサとご飯にいたしましょ。
おわり