深々と降り積もる雪、雪が積もると少年の心が蘇り、とても嬉しくなってしまう。
雪掻きをする親の近くで、わぁ~い、富士山だ~とか
せっかく綺麗に積んだ雪山を、足で崩して雪を散乱させて
散らかした雪を片付けもせず、違う遊びにすぐに熱中して
手袋も靴下も、防寒ジャンバーも、みんなびしょびしょの
ズブズブに濡らして、もう着替えなんてないんだからねと言われ
またまた、外で大暴れ、再び濡らして家に入ると濡れた手袋や
服などがずらっと並び乾かされていて、長靴も脚絆もみんな
石炭ストーブの前で乾かされて、もう、外には出られないと
観念しながら乾くのを待つ、罪なき子供をどうか許し賜え~
子供は遊ぶのが仕事、無邪気に遊び回る子供の頃に戻りたい。
巷では、これらの精神状態を、現実逃避をしている言うらしいが
実際に、現実逃避をしていたら、家が雪に埋もれてしまう訳で
それが出来ないから雪掻きをする訳で、大雪の場合は掻きでは
とてもじゃないが追いつかないから、幸夫氏になる、もとい~
雪押しになるのであって、押して押して押しまくって
雪山の、通称、富士山が出来る訳であり、富士山が出来れば
勿論、山腹に穴を開けたくなってしまい、行動に移す訳であり
かまくらだ~と喜びつつも、それはかまくらではなく、単なる雪洞で
冬山登山では命を守る臨時的な、避難施設になるのである。
雪洞を作るには、天井の雪を薄くするのが、後に直ぐに崩れない
作り方のコツではあるが、たいていは、友達が天井部分に乗って
直ぐに壊してしまうのが、あのころの時代の定説である事は
今更、言うまでもない事実であり、真実なのであ~る。
もう、30㎝は積もっただろうか、雪が降る勢いはまだ収まらず
ママさんダンプ、一号、二号、三号は待機状態なのである。
いつ出動させるか、この見極めが実に経験を要するのである。
あまり雪が積もり過ぎると、雪を押しても押しても減らないと言う
ジレンマに精神がヘナヘナになってしまうし、あまり早く雪を押すと
第2回、3回の出動になり、なんだかとても疲れてしまい
ルーベンスの画を見に行きたくなってしまうのである。
今の所は風もさほど強くもなく、吹雪と言う最悪な事態からは
免れてはいるが、午後からは風も吹くとか言っているし
風が吹けば交通網も麻痺状態になるかも知れない。
そんな日に、EV(電気自動車)に乗って、山間部を通るような
遠出でもしたならば、正に、遭難の危機に遭うのだろう。
まあ、そんな事はどうでも良いが、とても気になるのは
これから降り積もる雪の量であって、いつ出動するかなのである。
正月も近いし、年越しの買い物も多いだろうから
ガサ張る野菜などを保管をして置く、天然冷蔵庫も製作をしてみよう
おっ、なんだか雪も小降りになって来たようにも見える。
そろそろ出動か、さてさて、頑張ろう。
おわり