ししゃもの刺身 | 十勝・帯広を洗濯いたし申し候

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巷では、ウマイウマイと大好評である、「ししゃも」の刺身と言う事なので

これは、一度は喰ってみないと北海道を語れないと思い、自らの自慢の腕で

「ししゃも」をゲットする事に無謀にも挑戦をしてみた。

釣りに行きたくても行けない日々が続き、やっと釣りに出掛けられたのは良いけれど

本日、ボウズ確定と思うような生命反応がない釣り竿、もうこうなったら粘っていても

良い事はないだろうと、日没までの1時間半に願いを込め場所を移動しての再チャレンジ

予感は見事に的中、魚の引きの感触を味わいながら、目標であった「ししゃも」までも

見事にゲット、活きの良さは100%折り紙付きでの保障、あの元本保証の投資詐欺では

まったくない訳で正真正銘の釣りたて、産地直送の新鮮な「ししゃも」を持ち帰り

まずは、切れない包丁を砥石でゴシゴシ研ぎ、テッシュペーパーを刃の上に置いただけで

スパッと半分に切れてしまう程に研ぎ上げる事は出来なかったけれども

そこそこ、切れ味も回復し、15センチ前後の「ししゃも」を手際よく三枚に下ろし

ちょいと、骨に付いている身が勿体ないと思ったが、まあ、料理人じゃないんだからと

素人としては上場の包丁さばき、その出来上がりに1人で自画自賛しながら

皮を包丁でギュギュギュと削ぎ落とし、見事に「ししゃも」の刺身が出来上がったのである。

4匹+チカ1匹をさばくのに、そう時間は掛からなかったが、別の魚種の大物をさばくのに

少々と時間が掛かり、洗い物と生ゴミの処理、後片づけ等々、調理を終えたのは

なんと、午後12時近くなっていて、もう、ヘロヘロ状態になりながら

刺身醤油と練りワサビを用意して、憧れの「ししゃも」を実食してみる。

口に頬張ると、直ぐに広がる「ししゃも」の風味と、新鮮な刺身の甘さに

思わずほっぺたが落ちそうになるかと思ったら、まあ、それなりの味で

あまりにも拡がり過ぎていた、その期待は大きくハズレてしまい、こんなものだろうと

思ってしまう自分がいたりして、メディアの力は本当に凄いと思った訳で

思わず、JAROに電話をしたくなった訳であるが、不景気の世の中だから

町おこしに翻弄するのも、これもしょうがない事だと百歩譲ってしまう自分がいる。

珍しい食材であることは確かだが、誇大表現は将来的には宜しくないのだろう。

北海道だけでしか食べられない刺身かも知れないが、期待を大きく持たせてしまうと

なんだ、こんなものかと易く見られては、北海道の価値は下がるだけだろう。

石斑魚は不味い、そんな伝説が世に広められ、恰も、食べたら臭い、毒がある魚かと

多くの人から誤解を受けてしまっている、そんな魚を多くの人達に美味いと

知らしめるならば良いが、「ししゃも」はやはり、サッと干して焼いたものが一番美味い

しかも、子持ちだとしたならば、その味はもう最高であり、海外からの輸入物である

なんちゃって「ししゃも」とは、味は較べものにはならない訳であり

道内産の「ししゃも」は、ダイアモンドよりも価値があると言われるぐらい

本州の人達に美味しく食べて貰う、それが北海道の明るい未来へ繋がるのだろう

人気が出れば乱獲になるので、養殖事業にも力を入れて、海の養分を供給する森林も

手厚く保護をして治水もしっかりと考え、資源確保して行けば、釣り人も漁業者も

共存共栄が可能になるだろうし、確かに「ししゃも」の刺身は味が濃く旨いが

下手な策略はしない方が良いのかも知れないと、実釣、実食をして感じた訳であるが

チカの刺身は、絶対に喰うものじゃない、あれは、実に不味い、不味すぎる。

おわり