9/20、朝4時からアキアジ(メス)狙いに湧洞の海岸を目指して早起きをする。
天候もまあまあで、ちょいと霧雨が降っている程度だった。
国道に出た瞬間に、札内橋の上でパトカーの軍団と遭遇、何か事件でもあったのか
そう思いながらいつもの裏道を自動車を走らせる。
湧洞の海岸に5時少し過ぎに到着、釣り人がいっぱい居るので、場所を探すが近間には
想像通りに釣りをする場所がないので、大津方面へ奥に奥にと進むと、いつもの砂地になり
これはやばいなと思い、固い路面にタイヤを乗せた瞬間、ガスッ、ガガン
ズルズルズル、タイヤが空回り、ウヒッやっちゃった~と後の祭り
降りてみると、太い丸太の流木が腹の下にあり、車体を浮き上がらせている。
釣り人の起きてとして、自分でやった失敗は自分で解決、みんなアキアジ釣りに釣りに
来ているのだから、手を煩わせてはいけないのである。
スコップを片手に、ジェッキーで車体を持ち上げ、拾って来た流木をタイヤの下に入れ
前に後に数センチずつ駆動力を得ながら、脱出作業から約20分を掛けて、見事に脱出に
成功をしたが、その時点で本日は運も尽きたのだと実感をする。
今度は反対側の浜辺を見に行くが、もっと行列が出来ていて、入る余地なしなので
もう一度、埋まった方へ戻り、竿と竿との間が50m程空いている所があったので
両方の人に声を掛けに行くと、なんと、知り合いだった。
えっ!釣りするんだと言われて、ちょっとですがと・・・
そうして、もう一方の人の所へ行って、隣で竿を出して良いですかと聞くと
快く、良いよ~と言ってくれたので、「version2.1号機」を装着し釣りを始め
ずうっと見渡せる浜名ので、回りの様子を眺めてみるが、誰も釣れている様子がない
勿論、自分にも全く当たりがないし、これは駄目だろうと釣りを始めて1時間
完全に諦めモードに突入をしながら釣っていると、糸巻きから束になった天蚕糸が
飛び出してジャジャジャジャン!!竿のガイドが5ぶっ飛んでしまった。
ラインは切れずに、ラインにぶら下がった、じゅじゅ繋ぎで戻って来たガイドを回収したが
その内の1個が完全に割れていて、お釈迦になっていたので、4.5mの竿からガイドを外し
釣り竿の修理を完了をしていると、両隣のオジサンが心配そうに見に来てくれて
実は「version2.1号機」がとても気になるらしく、来るなり手に取り質問されて
概要を詳しく説明するが、おそらくはそんなもんで釣れる訳はないと感じただろう。
釣り竿も無事に修復を終えて、ルアーを変えながら釣りを続行していると
隣の隣のおじさんに小さめのアキアジが上がり、回りの釣り師達も遣る気が出て来て
自分にもチャンスはあるなと、ルアーチェンジの為に小休止をしていると
またまた隣の隣のおじさんに、大物の引きが出て、苦戦する様子が目に入ったので
隣の人と歩み寄り取り込みのお手伝いをしたのだが、まあ、どちらも上がったアキアジに
触りたい訳である事は間違いはなく、無事に大物の銀毛のアキアジ(オス)が上がって
おお、良い型だねぇと言いながら、ペタペタと上がったアキアジを触り、次は自分に来る事に
祈りを込めた訳であるが、浜に列ぶ釣り師達の健闘も虚しく、近くで上がったのは
その2匹だけのようであり、満潮時刻の14時を過ぎ、15時を過ぎる頃にはポツポツと
釣り人の姿は消えて行き、午後16時になると、本当に数名の人しか浜辺に姿はなく
釣れる気配なしの侭、遂になんの当たりもなく釣果はゼロ、100%のボウズの侭で
納竿となった事は言うまでもないが、まあ、朝早くから出発をしても釣れない時は釣れない
しかも、草の中に隠されていた巨木地雷に見事にヒット、しかし、スタックからの脱出は
完全に自力で脱出する事が出来たのだから、それが恥の上塗りにならず、せめてもの救いだと
自らに言い聞かせて「version2.1号機」の性能を証人を伴い立証する事は出来なかったが
両隣の釣り師には、投げる距離はブッコミの餌釣りと同じだねと、ルアーでの釣りなのに
その遠投の効果は認めてもらったのが、一つの「version2.1号機」を使っての
公開の釣りとして、一つの収穫だったとポジティブに考えるしかないのであろう。
それにしても隣の人が知り合いで、お互いにビックリ、しかも、2匹を上げた人も
近所のホテルに務めている料理長と聞き、エッっと、2度ビックリ、シティボーイの
サンディー釣り師達は、湧洞に集う訳ではないのだろうが、あまりにも世間は狭いと
実感をした訳であるが、アキアジファンは毎週来ているらしく、先週はポツポツと
アキアジが上がり釣果は良かったと聞くと、キェ~仕事テロリストがやはり難くなるのである。
あくまでも釣り師の情報であるが、旭浜はその日の釣果は良かったらしい。
まあ、それが釣りの上手く行く時もあれば行かない時もある、それが釣りの醍醐味であり
結果はどうであれ、釣り三昧と決め込んだ、秋の休日は終わったのである。
悔しい気持をバネにして、待ってろよ、アキアジ(メス)ゲットへの挑戦は続くのであった。
ラインの結び目が弱くなっている事の確認を怠り「version2.1号機」1機、ルアーを1個
ロストしてしまった他に、長時間に渡り使うと「version2.1号機」のある部分について
不具合を発見したのだが、数百回も投げ込まれる間に着水時に偶然落ちた向きに因って
強い衝撃をモロに受けてしまい、それを何十回と繰り返すと、その部分の接合がやや弱く
長く使ってもらう為には、ちょっとした補強が必要だと判明をしました。
使えば使うほどに良くなって行く「version2.1号機」やはり、長期間に渡る使用実験は
絶対に必要であり、それが製品の信頼へと繋がって行くのだろうと実感をする。
ほんのちょっとした事なのだが、それが重要である事は釣りをする人間だから分かる事で
売る為だけに開発をする商売人では気が付かない事柄であろうが、事件は現場で起きるのだ
現場主義の釣り師は、やはり、現場を大切にを忘れてはいけないのである。
とか、自分を褒めてやらないと、惨憺たる釣果に落ち込んでしまうのであった。
おわり