今一度、遠投補助グッツを洗濯いたし申し候
選択その一、釣りをする場所
選択その二、釣りをする日時
選択その三、竿の長さとムフフの種類
選択その四、ムフフの色と重さ
選択その五、ムフフとサブラインの太さ
選択その六、ロスト回避の結び方
選択その七、対象魚をアキアジ1本に絞る
選択その八、アキアジがが好む巻き速度
選択その九、確実な動作とフッキング速度
選択その十、特になし
以上の九項目を洗濯し直せば、既に、遠投補助グッツの完成度は実に高く
後は、みんなの憧れの、あのアキアジ(メス)を見事に釣り上げたならば
世に出す時は満ち、公開販売の時は時間の問題となる事であろう。
八月二十四日に、定置網漁が解禁になるらしいので、その間の魚影が濃い時の
チャンスを逃さずにガツンとフッキングをしたい訳であるが、魚影が薄くとも
掛けられないような、遠投補助グッツではないので、アキアジさえ付近にいれば
必ず、ガツン、ガツンと、連ちゃんの大フィバーとなり、慌てて、お兄さ~ん
箱持って来てくれ~、なんて事になるのは、ふむふむっ間違いないのである。
アレをああやって、この時はこうやって、ここはこうして、ああやってだなと
手順と行動のイメージトレーニングを続けながら、待っていろよ、アキアジ(メス)と
フゥ~、フゥ~、と、鼻息も荒く、釣れる気満々、手にするアキアジ(メス)を
頭の中では既に釣った気分となっていて、釣れない気は全くしない気持ちの高揚が
アドレナリンを大放出させ、意気揚々、海に行くチャンスを狙っているのであった。
社長、例のプロジェクトの打ち合わせに行って来ますと、釣り馬鹿のハマちゃんなら
もう、アキアジ(メス)が待っている釣り場に行っている事であろう。
あの胴に七つの星があるイワシではなくて、銀ピカの、ブナの入っていない綺麗な
姿のアキアジ(メス)に、アタ、アタタタタタタ、アタァ~っと
奥義「太平洋アキアジ釣り、必殺、釣りに行きたくなる爆裂拳」によって
既に、秘孔を突かれていて、私の心は、モウモウと牛さんのような声を出し叫び
だって、だって、行きたい、行きたいんだも~んと、床に寝転がり足をバタバタさせて
理不尽な要求を突き付けて、私利私欲を満たす為に、デパートでダハンを扱いている
手の付けられないダハン扱きの子供に同化した、心の感じとなっているのだろう。
だってだって、絶対に釣れるんだもん、ねぇ良いでしょ、一回だけだからさ~
しょうがない子ねぇ~、じゃ、一回だけだからね、これでお終いよ、わかったわね。
なんて、ダハンをしたからと言って、上手い事にはならないのが大人の世界
大人の世界は辛いって訳で、まあ、葛飾柴又調で言うと、おい!寅、どうせ鮭(メス)なんて
そう簡単になんか釣れねぇよ、行くだけ無駄だ、やめとけ、お兄ちゃんおいちゃんの言う通よ
釣りに行っちゃダメよ、きっと釣れないんだから、おっ!二人とも、そこまで言うかねぇ~
おいちゃん、さくら、それを言っちゃ~お終いよ~、そこまで釣れねぇと言うなら俺も男だ
釣るまで絶対に帰って来ねぇよ、海が俺を呼んでら~、じゃあな、あばよっ。
寅さんになりた~い、フウテン【瘋癲】を、「goo辞書」で調べると
ふうてん【瘋癲】 1 ⇒せいしんびょう(精神病) 2 〔世間をふらふら生きている人〕
英語の訳では「ふうてんの寅さん」the vagabond [wanderer] Tora-sanだってさ。
精神病である事は、完全に否定したいが、遠投補助グッツに対しては、絶対に釣れる気が
しているから、ある意味では、精神病なのかも知れないと、なるほどねと、肯定をしちゃったり
しちゃっている自分もいたりするが、【瘋癲】辞書の解釈1ではなく、2になりた~い
まあ、ダハンを扱いていてもしょうがないので、ちゅんす到来の時には、必ず先の九項目を
洗濯し直せば、絶対に釣れるのだと申したく候。
おわり