大詰め諫早湾開門、政治的思惑指摘の声も
4月19日10時9分配信 読売新聞
国営諫早湾干拓事業(長崎県)で、排水門の開門の是非を巡る議論が大詰めを迎えている。
赤松農相の設置した検討委員会が今月中にも実施か否かの結論を出す方針で、
これまでの発言などから「開門の方向に大きくかじは切られた」とみる関係者は多い。
「動きだしたら止まらない公共事業の典型」と批判されてきた同事業は、
着工から20年を経て見直される可能性が出てきた。
◆農業者VS漁業者
「開門反対」「排水門を開けるな」。15日、長崎県諫早市。
赤松農相を乗せたバスが全長7キロの潮受け堤防上に造られた道路を走ると、
待ちかまえた約1000人の農業者らがシュプレヒコールを上げた。
堤防の内側には無数のビニールハウスが並ぶ。東京ディズニーランド13個分、
672ヘクタールの広大な干拓地。2008年から入植が始まり、
現在、41の個人・農業生産法人がタマネギやジャガイモなどを栽培している。
農業者側は、開門すると、農業用水として取水している調整池に海水が混ざり、
農作物が作れなくなると主張する。
総事業費は2533億円。1農業者あたり約60億円かかった計算になる。
その前日、佐賀市内で開かれた漁業関係者との意見交換会では、全く反対の訴えが続いた。
「堤防が有明海の潮の流れを変えた」「赤潮が深刻。『宝の海』の
有明海を再生するには、一刻も早い開門が必要」
佐賀県によると、堤防閉め切り前は年間2万トン前後だった有明海での漁獲量は、
閉め切り後は1万トン前後に半減。
とくに、高級貝のタイラギは絶滅寸前という。
08年には、佐賀地裁が環境への影響を調べるため「5年以上の開門」を命じたが、
国は控訴。農林水産省は開門による影響を調べる環境影響評価
(環境アセスメント)を始めたが、終了時期は明確に示されていない。
有明海に面する4県では賛否が交錯している。
干拓地を抱える長崎県は「堤防は水害を防ぐ役割もある」と開門に反対するが、
佐賀、福岡、熊本の各県は開門を主張する。
◆参院選向け?
「開けるにせよ、開けないにせよ方針を示す」。赤松農相が与党議員をメンバーとする
同事業の検討委員会を諮問機関として設置する方針を表明したのは2月23日。
環境アセスの結果を待たず、まず開門調査を実施するかどうか決めるという。
赤松農相は再三、「政権交代で、いままで解決できなかったことを解決する」
「有明海の再生にあらゆる努力をしなければ」などと発言しており、
「開門するのでは」との見方が関係者の間に広がる。
憶測を呼んでいるのは、委員会設置の表明が、民主党推薦候補が敗れた
長崎県知事選の2日後だったこと。
現知事は開門に反対しており、「選挙結果へのあてつけ」
「参院選をにらんだ政治パフォーマンス」(同省幹部)と冷ややかな見方も出ている。
地元では「先に開門の結果が決まっているなら、何のためのアセスなのか」との批判も強い。
◆開門の課題
二つの排水門を開門するとどんな事態が起きるのか。
農水省によると、門を全開にすると、満潮時には調整池の水位が今より2メートル超上昇。
また、海水が出たり入ったりするので、土砂で海が濁るという。
長崎県は、土砂が諫早湾に流れ出すことを止めたり、
水害を防ぐ護岸工事のために、計681億円の費用がかかると試算。
さらに、干拓地内の農地は塩害が避けられないとして、
代わりに農業用水を確保する水源のために巨額の費用が必要だとする。
(畑武尊)
最終更新:4月19日10時9分
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1農業者あたり約60億円かかった計算とか、完全に日本国国民を馬鹿にしている。
1農業事者は、国策により、約60億円を貰った訳だな。
日本国の全ての業者に、工具代とか機会代として、60億円を日本国政府が払うのか
払うわけがないだろう、この馬鹿者めがと言いたくなってしまう。
畑は大事だとダハンを扱いて、日本国の巨額な投資事業で干拓をして農地を拡げ
ほかの業者を泣かせて良いと言う話にはならないのである。
元々あった農地に、塩害などが起きて対策のためならば、なんとか頷けるが
新に農地を拡げ、漁民の生活を脅かすとは、何事なんだ農水省&農民達よ。
外国の治安の悪い国であれば、普通なら直ぐに内戦が始まる事であろう。
私は自然を壊して人間達の為だけに企画され、長きの期間実行され続けていた
国営諫早湾干拓事業に対して強く反対をして来たが、欲に溺れてしまうと自分の事しか
全く考えない醜い心の国民が出る、醜い心のものが出るように仕向ける
農水省と、日本国政府の遣り方に対して、強く批判の声をあげたいのである。
農水省は、塩害が起こるような所にどうして農地を作り始めたのだ
どうして農業者は推進させたのだ、アホ違うかと大声で怒鳴りつけたくなるのである。
おわり