クロマグロ禁輸否決 日本の巻き返し奏功 予想上回る大差
3月19日7時56分配信 産経新聞
【ロンドン=木村正人】大西洋・地中海産クロマグロの国際商業取引を
原則禁止するモナコ提案は圧倒的多数で否決された。
カタール・ドーハで開かれているワシントン条約締約国会議では、
日本の懸命の巻き返しが功を奏し、取引禁止という最悪のシナリオは回避された。
禁輸支持国から再投票を求める動議が出される可能性は残るが、
予想を上回る大差での否決に関係者からは「勝負はあった」との声も出ている。
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モナコと連携してクロマグロ保護キャンペーンを展開してきた環境保護団体、
グリーンピース・インターナショナル(本部・オランダ)のスポークスマン、
オリバー・ノールズ氏は18日、ドーハの会議場で採決の推移を見守った。
欧州連合(EU)修正案に続いてモナコ提案が否決されたことに
「乱獲を防ぐための取引禁止案は否決された。失望している。
この会議ではこれ以上打つ手がない」と敗北を認めた。
同条約の付属書改定を議論する第1委員会ではこの日、提案国モナコが
「地中海のクロマグロは絶滅の危機に瀕(ひん)している。同条約を適用して
国際商業取引を禁止するのが最後の手段」と趣旨を説明。
日本は「同条約の枠組みでの規制は適切ではない」と反対の立場を訴えた。
EUは12日の閣僚理事会でモナコ提案への支持を正式採択。
クロマグロを畜養する地中海沿岸国に配慮して、大西洋まぐろ類保存国際委員会
(ICCAT)が11月までに発表する評価報告と、来年5月までに行われる
同条約常設委員会の勧告を待って最終判断するとの条件を付けた。
しかし、いったん取引禁止になると再開は事実上不可能なため、EU加盟国の
マルタとポルトガルが会議開幕後に、EUの全体方針の再考を求めるなど
EUの結束にもほころびが見え始めていた。
ブッシュ前米政権とは異なり気候変動に積極的に取り組むなど環境問題を
重視するオバマ米政権は、ICCATの漁獲制限は不十分として
モナコ提案の支持を表明していたが、18日までに代表団全員がそろわず、
多数派工作を展開する十分な態勢を築けなかった。
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最終更新:3月19日8時46分
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日本国政府は、この事で有頂天になってはいけない。
漁獲制限を、関係国としっかりと話し合い、再びこのような騒動が起きないように
国際的な協力を基にして、漁獲量を管理する仕組みを作らなくてはならないだろう。
勿論、日本国沿岸での、卵から育てる、マグロの養殖にも力を大きく入れて
再び、政治的な圧力から、クロマグロの輸出禁止が打ち出された時に
日本国では、クロマグロの卵から育てる養殖が盛んですから、何も影響がないので
どうぞ禁止したければ勝手にと、フフフフッっと笑みを浮かべ言えば済む事であるのだし
クロマグロを禁止にするぞと脅されて、国連の常任理事国から、巨額な資金提供を
押し付けられたり、金をせびられる事もないだろうし、金儲けの為に計画性もなく
乱獲をする者達や国々からは、資源が枯渇し、結局は自業自得になるのだから
日本は日本国なりに、しっかりとクロマクロ政策を進めるべきなのであろう。
なんて言っても、マグロは、日本国国民の餌なのだから、日本国政府は餌の確保に
力を入れるべきなのである。守れ、衣食住なのである。
おわり