現代社会は常に直ぐに結果を求められる結果主義に人々の心が大きく変わっているが
政治や社会の動向が悪くなると、直ぐに、政治家や財界人、有識者であろう政治学者や
社会学者などの多くの者達からも、それらの事態を好転させる、早急に治すカンフル剤は
ないのかと、まるで素人が言う言葉を平気のヘイで、恥ずかし気もなく口に出し
深刻な顔をして困った顔をしているのだが、そもそも、長年患い慢性化した疾患に即効性の
効果がある特効薬、カンフル剤などがあるとしたならば、慢性疾患はこの世に存在しないのと
同じなのであり、特効薬があるのに使わない、そんな馬鹿はどこを探してもいないのである。
ゆっくりと身体を蝕んでいる、慢性化した病であるからこそ、その病に即効性のあるとされる
カンフル剤的な方法や政策などは、どんなに考えても皆無なのであり、新に考え出すには
相当な研究時間が掛かり、それが完成するまで待っていたら、患者は死んでしまう事だろう。
まずは、出来る事から、患者の体力を気遣いながら、順番に少しづつ治療を進めるべきであり
一気に慢性化した部分を取り出せば、忽ち患者の体力は落ち、死に至らしめる事は明白であり
それが奥深く成長している、良性の組織と癒着した、悪性の腫瘍であれば尚更に、慎重に慎重に
剥がす治療をしないと大量出血を起こし、血圧が下がり絶命してしまう危険も高いので
やぶ医者にメスを持たせると、即、それは患者の命に関わる重大な事に繋がり、致命的な状態と
なる事を避けるには、それが仮に応急的な処置であろうとも、執刀医の人選は最も細心な注意が
必要なのであろうと強く思うのであり、ハイハイ、私がやりますと、軽い返事で得意になって
手をあげる者達などは、どうも胡散臭い者達が多くて、下手をすれば余計に病状が悪化をし
もう助けられない状態なる危険性もあるので、しっかりと日本国国民は、その者がやぶ医者で
無いのかを見定めなくてはならない、患者は自分なのだと強く思い、人選をする重い責任を
常に負っているのだと認識していなくては成らないのである。
慢性疾患に、直ぐに効くカンフル剤を処方したと言っている、そんな者は信用など出来ない
カンフル剤と言われて処方されたのは、単なる痛み止めであり、いわば常習性もある
使うのを避けるべきモルヒネなのに、それで喜んでいる日本国国民の姿を見ていると
本当に幸せで、とても目出度い者達なのだなと、つくづく思うのである。
痛みを感じない侭で、二度と目が開かなくなるのだけは、私は御免なのである。
夢を見た侭で目が開かなくなるその前に、ガサッっと立ち上がり、目を大きく見開いて
一言、大きな声で、醤油のタレが沢山ついた、串団子が喰いたいと叫びたいのである。
おわり