もしも、スパコンが「神」だと言うのであるのなら、スパコンを1日借り切って
株価上昇を的中させ、1日で大儲けが出来る筈である、何故にそれが出来ないのか
良く考えてみる必要が、スパコン絶対論を称えている者達に、問い掛けたいのである。
人間が動かし、人間が支配している動きは、どう動くのかなど人間でさえも全く予測が
出来ないのであるから、それがスパコンが出きるのであれば、正に、「神」と称しても
良いのだがスパコンはあくまでも、人間が与えたデーターに基づき、その値の先を予測をして
そうなるであろう結果や憶測が、本当に正しいのかを目で見て確認する機械なのであって
その答えが正しいのかを確認する為に、実際に実験を行わないとならないのである。
失敗するかしないかが分からない侭で、実験を行って失敗をして、実験経費が無駄にならない
無駄を省く効果は実際にあるだろうが、そこに、何故失敗したのだろうと言う、大切な要素が
削ぎ取られてしまい、失敗から生み出されて行く、次の屁のステップ進化が無い研究に
日本国が最も優れている応用化学、科学の分野が欠落をしてしまい、国際競争力が反対に落ち
欧米諸国がご自慢の、機械で創る製品や技術との競争となり、世界一のスパコンが無ければ
その競争には勝てないと恐怖心が湧いて来て、世界一のスパコンでなくては駄目だ的な
機械に完全に依存をした、研究や研究者達が出てしまうのだと強く思うのである。
実験が失敗したら、リセットスイッチを押せば良い、そんな気薄な研究から何が生まれるのか
失敗がバネにならない痛みや苦しみを、全く知らない人間達が行う研究や学問に、人の痛みや
便利さ、生身の人間の役に立つ、画期的な発明が生み出されるのか、勿論、機械に任せていれば
便利さを追及した極限の製品だけが、次々に世の中に生み出され続けるだろう、しかし、その中に
人の温もりを感じる事が出来る製品なのかは、誰も予測などは付ける事など出来ないだろう
日本人の性格上、完璧な物、完璧な製品、完璧主義を追い求めてしまうだろうが
完璧を求める為には、数々の失敗と言うデーターが無くては、成り立たないのであり
失敗を排除した完璧な物、完璧な理論などは有り得ないのであり、ミスがあってこそ
そのミスを犯さないように注意する事が、最も肝心なのであろうと思うのである。
ミスをすれば世界一になれない、だから、スパコンが必要なのだと考えたい気持は分かるが
現在では世界からは性能が立ち遅れていると言う、日本国が保有しているスパコンであるが
それを十分に熟す迄徹底的に使い続ける事から、今まで見えなかった不具合や性能の悪い部分
演算能力が遅いプログラムの部分や組立方などが、随所に出て来るだろうから
それらのデーターを十分に蓄積をする事から、世界が追い越せない、名実共の世界一の
スパコンが出来上がるのではないかと、私は思うのであるが、どうしても今であると
頑なに意見を曲げずに、巨額な税金を投入せよと訴えかけている、学者や有識者達の
その心の奥にあるものは、果たしてなんであるのかを知りたいのである。
今、世界一のスパコンを日本国が造ったとしても、直ぐに他の国が世界一を狙い
もっと高性能なスパコンを創り上げる事だろう、そして、又同じ議論が始まり
日本国国民の生活よりも、スパコンの方が大事であると、機械的な冷たい人の温もりなども
まったく感じられない議論が、有識者や国会議員の間で続けられるのだろう。
おわり