生まれてから、一度も高速道路を利用をした事がない人が、日本国には相当数いるだろう。
その人からも高速道路を造る為の、税金が徴収されているのが事実である。
日本国政府は、それでも公平な税金の使われ方だと言い続けている。
今、貴方の口にしている食料は、高速道路で運ばれているのだから
高速道路を造る為の税金も含めて、納める当然だと言い捨てている。
別に、高速道路で運んだ食料じゃなくても、JRで運んだ食料でも良いんですよと
言った所で、そんな意見は日本国政府には届かずに、反対に食べるものは早く届いて
新鮮な方が良いでしょ、運送料金が安い方が運賃を上乗せされる額が減って
買う方は、品物が安く手に入れられたほうが良いでしょと、まるで押し売りかの如く
一方的に意見を押し付けて来る訳だが、ならば、JRは高くて、遅いと言うのだろうか
何か、日本国国民に対して錯覚を起こさせるような、策略めいた言葉に感じるのだが
実際に遅いのかは検証をしていないので、定かではないが、おそらくは、発送地から
現地までの到着などは、数時間程度の違いなのかと想像をする。
ただ、その中間の集配や積み込みなどのロスがあるから、そのロスを大きく改善をして
解決をする事により、悪天候や道路の渋滞を考えた場合には、反対にJRの方が早い
そんな結果となる場合も、多くあるのだろうと想像をするのである。
全てがJR貨物、トラック輸送のどちらかであると、決め付けないのも大切な考え方であり
急ぎの荷物が、日本国にどれだけの数が存在しているのか、なにがなんでもトラックに乗せ
急いで届けなくてはならないのか、その事を踏まえて考えれば、高速道路を利用する事が
前提にある物流体勢とされる考えの構築とは成らず、急ぎの荷物も確かに存在しているが
急がなくても良い荷物も確かに存在し、それを違う物流ネットワークで運ぶ事で
国民の税負担を軽減する事には繋がらないだろうかと、考えるのが政治の仕事であって
公僕達の使命なのであると強く思うのだが、どうも、族だとか柵だとかに縛られていて
どちらかが有利になるように、政治を動かしている姿が見えて仕方がないのである。
いわゆる、公平な制度を行わなくては成らない、肝心な政治、政治家の思想の中に
不公平な考え方が存在しているから、敵対してしまう状況が常に生まれ出ていて
権力同志の争いに明け暮れているような、何もかもがギクシャクと動いていて
日本国国民が求めている誰もが公平な制度、政策が実施されていないのだと強く思うのである。
物流の全てが一つの箱に混載され、ごちゃごちゃにされていている中、荷物を運ぶ人に向かい
荷物の全てが急ぎであると言い付けらた中、急がない物までも、同じ単価で運んでいる姿は
ある考え方、見方に依っては、荷物を多く急いで運ぶ事から尋常ではない、激務を強いられ
自分の苦労、労働対価を、単に安売りをしている結果になっているのだろうし
急ぎで頼むよと人が人に頼む場合には、急ぎの前提があり、それは特別な事であって
経験や技術が無くては誰もが出来ない、特別な職務なのであり、当然に追加の手間賃
追加料金が支払われて当然なのであるが、此処に市場の原理と言うのか、競争の原理が働き
自分よりも安価に仕事を請け負う相手が、必ず出て来るのが世の中の常で、全ての客がそうでは
無いのであろうが、安い運賃の方に客が流れ、結果的には、仕事を奪われてしまう恐怖心から
追加の手間賃を削り合う、価格競争の構図が生まれてしまうのである。
運賃イコールコストと考えている企業も実に多く、他人の苦労、報酬の対価を斬り捨てて迄も
一円でも安く荷物を運ばせようと策略を練り、運ぶ方も客の機嫌を損ね、仕事を失っては
困るので、客の望みに追従し無理な仕事を、安く請け負う結果となる訳であるが
此処に、距離と時間や重さを定めた、医者の報酬制度のような政府で定められた
誰にも曲げられる事がない、一定価格の運送料金、労働報酬が決められていれば
急がない品物は安い運賃に振り分けられ、急ぐ品物だけを現在の流通ネットワークを
利用して運べば、運転技術者の激務もある程度は無くなり、正に、技術と経験がある者が
優遇されるような感じとなり、法律に従っての運転により、互いの技術者が切磋琢磨をして
安全を重視した、高度な陸送技術者達が増えると思うのだが、その仕組みが良いとしても
既得権益を死守せんが為に動く者達は、あれこれと屁理屈を並べて、利益の総取りを目論み
ソフトよりもハード、流通の要である道路整備が、最善の策なのだと言い続けるのだろう。
都会で収益を上げている高速道路料金を、地方に配分をして高速道路ネットワークを
日本国に創り上げる事が、そもそもの日本国に於いての、思想理念であった筈なのだが
いつの間にか、大都市で上げた利益は、地方には回さないと言う話が出来上がり、終いには
無料で通行が出来るのが当たり前だと抜かす、日本国民が増えている、正に、都市と地方とが
差別されても当たり前だと、地方の物に対して吐いているのも同然なのに、地方の者達は
無料だからいいべやと、自分達が今まで払い続けてた税金が、大都市の高速道路に使われ
高速道路ネットワークが、日本国の都市を全て結ぶ筈の、高速道路は田舎に通る事なく
今まで造った高速道路の維持費すらも、捻出がされない無料の話しに飛び付きながら
大都会の者達に同調している、その姿に大きな錯覚をしているのだと、客観的に見て
なんとも、日本国国民は「無料」という言葉に、本当に弱いのだなと述べて奥事にしよう。
おわり