派遣切りにあった 社会から守られていない 必要でない人間だと思った
そうではなくて 自分の歩みだした道なのだから その先はどうなっているのか
自分でしっかりと見ないと駄目なんだ 派遣とはどう言う労働形態なのか 将来性はあるのか
安定した収入を得られるか 将来の生活設計を組み立てられるのか いろんな事をしっかりと
考えなかった事が間違いだった そう考えないと 直ぐに他人に 責任を押し付けて
自分を正当化したくなってしまうのだろうね。
君達を助けて上げようと 善意で動いている人達の活動も その人達の言葉にも
落ち込んでしまった君達の心を これ以上に傷付けたくないから 厳しい言葉は言わずに
早く普通の生活が出来る様に 知恵を絞り走り回り 保護する事だけに集中していて
善意の心で動いている彼らもまた 現実から逃げているのかも知れないね。
お父さんや お母さんのように 自分勝手に道を選び 人生を甘く見ていてはいけないと
時に厳しく叱ってくれる 優しくもあり 厳しくもありの そんな大人が居ると良いのにね。
もう俺なんかこの社会には居なくても良いんだと 直ぐに投げやりになってしまう人もいるから
大人達は怖くて君達を叱れない そんな現実もあるんだよ 大人達から離れたがる
君達の心を繋ぎ止められなかった 大人達の努力の無さ 大きな責任でもあるけれど
町中が 二 三日 休みになって みんなでお祭りに参加して 御輿を担いたり
山車を引っ張って汗を掻いたり 社会に年代を隔てない コミニュケーションの場が減り
その減らしてしまった原因は 祭りよりもお金儲けが大切だ 祭りで休んでまで
会社の利益を減らしたくない 金を稼ぐのがまず優先で 会社から人手など出しても
一銭の儲けにもならないから そんなもんは放って置け 我々には関係ないと言い出す人が
一人出て 二人出て それじゃ家もとどんどん増えて 祭り好きの人達に任せていれば
それで良いんだ的な考えが広がって 何処かで優先する大切なものが すり替えられてしまい
合理性だの 利益追従だの コスト削減だの 企業努力だの 安く売って当たり前
安く出来なければ紛い物でも持って来て 安く売り飛ばし 利益を得られればそれで良い
買って貰える所には 同じ品物でも優先的に安く売り 一見さんには高く売る
人を差別してはいけないと言いながら 金の量の違いがあれば 完全に人を差別する社会
権力者や有力者は 金を見せては人々を誘惑し 自分が有利になるように動き
金を自分の所に集まるように 世の中を上手く動かしては 私腹を肥やしている姿があって
そんな世の中だから 結局は 自分達は こんな立場に立たされているのかと
政治にも 興味を持たなかった 自分達の姿を鏡で映してみれば 何事にも関わらず
自分勝手に生きていた その失敗の姿が見えると思う。
ハッキリと分からない侭で 道しるべもなく この先を歩み続けても 社会は何も変わらない
君達が運良く誰かの助けで 生活保護を貰えていたとしても 自分だけが助かればそれで良い
自分だけ生きて行ければ良いのだと また再び社会に目を向けず 同じ生き方を続ければ
何度も何度も いきなり解雇されたり 雇い止めをされたり 寮を追い出されたり
散々な目に遭わされる人達が 景気に左右されては 出てしまう事だろう。
金持ちのオッチャン達は 自分の懐を温める事で 本当に精一杯なのだから
日本の未来よりも 自分の未来 将来が心配なのだから そう 君達と同じ気持ち
真剣になって 他人を守ろうなんて考える人は 本当に極一部の人なんだ
自分だけ 自分だけと アメリカを見習って 多くの日本人が進んで来たツケが
今 払わされていると どれだけの人が気付いている事だろうか
面倒だから関わらない 金儲けには繋がらないから距離を置く 人は人 自分は自分
それを貫き通したいのならば 人に助けを求めずに 自己で解決するしかない
多くの人に関わりながら ある時は他人を助け ある時は 自分が助けられ
それが本来の 集団生活を営む中の姿 形ではないだろうか 人生経験が豊富で
様々な経験を積んだ 人生の先輩から学ぶ事があるけれど 人の意見は聞きたくない
命令口調で言われると 腹が立つからそんな人とは関わりたくない でも 金さえくれたなら
我慢して付き合ってやろう 金さえ沢山くれたなら なんでも言うことを聞きましょう
人間の心まで 金の欲に染まった 合理主義社会の悪い面だけが 強く出てしまった日本国
これからの日本国の未来を変えるのは 今 辛い目に遭わされている 君達が鍵を握っていて
君達が その辛さをバネにして 政治に関わり 人と関わり 日本国の姿を変えて行かなくては
多くの大人達は 現状維持と保守に媚びているから そう簡単に動いたりはしない
飯を喰うために 公園に集まれるのだから 政治を動かす為に 同じ境遇の人達が集まり
積極的に動けば 例え思うように事が進まなくても 皆で動いたと言う仲間意識が芽生え
多くの人達と一つの目標に向かい 集中して何かを動かそうとした 素晴らしさを自らが実感し
自分は人の為に 人は 自分の為にと動く これぞ集団の中の助け合いであると
これからも 集団の中で生きて行く中の 普段では経験する事が出来ない 大きな宝となり
それは 未来の自分の子供 孫までも守れる 素晴らしい功績を残すだろう。
苦しい時こそ 自らが率先して動かなくてはならず 黙っていても世の中は何も変わらない
大人になれば成るほど 心が汚れてしまっているから 若い君達が世の中を動かす
そんな時であると 私は 確信している。
おわり