日本国社会は、いわば、ブラックバスとブルーギルに占領されてしまった
河川と沼湖と、全く同じ状態に成っているのだろう。
外来魚に喰われる、日本固有の在来魚、外来魚を駆除する為に国費を使い
その尻から、外来魚を河川沼湖に放つ者がいて、誰もその者を厳しく罰する者もなく
非常識な者に文句を言えば、仕返しをされたり、暴力を振るわれたり、恫喝されたりと
余計なトラブルに巻き込まれない様に避け、関わりを断ち切り、知らんぷりを続けるのだろう。
日本固有の在来魚は絶滅状態になっても、自分には関係のない事であると決め付け
天然うなぎの稚魚が食い尽くされる中、偽装された国内産うなぎ、中国産、外国産の
うなぎ等に頼った偽りの、日本国の食文化が続けられていながら、業者を守る目的として
存在している違反者を取り締まれる、強制力のないJAS法に、人々は守られていると
完全に錯覚を続け胡座をかき続けているのだろう。
携帯電話も然り、社会にこれだけの数が放流された中、今更になって規制に声を挙げても
ブラックバスを愛しているのだから、殺したら可哀想だと言う者が現れて当然であり
規則を守れば、社会的な害悪など発生しないと、擁護をする者達の声が出るだろう。
自動車免許取立の者に、いきなり、高性能で高出力エンジンを積んだ、新車のフェラーリを
与える親などは、果たしているだろうか、フルスペックの携帯電話を子供達に与え
その機能を使うなと言っても、それは無理な話であり、どれだけ保護者が監視をしていても
親の姿が見えない場所では、アクセル満開で、その性能を試したくなるのは、当たり前であり
子供達が失敗をして、それで成長するのが良いと言う親と、過ちの巻き添えで悲しむ親がいて
子供達に対して甘い気持になる親、厳しく対応をするべきだと規制を求める親に別れ
どっちが正しいかと有象無象の話し合いが、世間では続けられて行くのだろう。
自らの子供が失敗するならば、それは親だけの自己責任であるが、子供達にだって
ネットワーク社会が存在しているのだから、誰かが使っていれば欲しがるのが
子供の心理であり、俺の、私のフェラーリはカッコ良いべと、見せびらかし
自慢したがるのが子供であり、そんな環境下に子供が置かれると、子供だって如何に
携帯電話を手に入れてやろうかと、親を誑かす者も現れ、試行錯誤を重ね
あらゆる手を打って来るだろう。
我が子に対して甘くなる、親の心を巧みに揺さぶってくるのは、当たり前な事であり
頑なに携帯電話を持つ事を許さなければ、親を脅す不埒千万な子供も出て来るのである。
被害者が出てから、家の子には関係ない事だ、親の監理責任が悪いからだ
家の子に限って、そんな悪さなどする訳がない、それが前提の話しとなり、ヤレ携帯は
ヤレ、インターネットはと、論議が繰り返されているのである。
小学生には、メール機能が付いた携帯電話の所持を許さない。
所持を百歩譲ったとしても、GPS機能と親の連絡程度の機能しか持たない
補助輪付の自転車程度の携帯電話とするべきであろう。
中高生の学生には、1日に送れるメイル数を限定した、125CCクラスの
限定付のバイク程度の携帯電話の所持を認めるとか、様々な方策があるだろう。
なんで、携帯電話会社を儲けさせる為に、親達は必死になって動いているのだろうか
当然、携帯電話会社に勤める親がいるし、利害関係もあって、賛成派と反対派に別れ
無駄な道路や箱物を創って当たり前だ派と、税金の無駄遣いだと激しく抗議する派と
分かれた状態と同じになる事は、猿でも分かる話であるが、大事な事は
大人達の毒牙にかかり、被害者になるのは、子供である事を忘れてはいけないのである。
ブラックバス
おわり