すすきの穂のほうき細長い葉っぱが くるんと丸まっていた 両端を引っ張って 解いてみた ウジャウジャと 蜘蛛の子が飛び出してきた わぁと叫んで 友達と逃げた 風は追い風 逃げても 逃げても 子蜘蛛が飛んでくる 細い糸を出して ふあふあ プカプカ浮いている 西日に光って 細い蜘蛛の糸は 七色に輝いていた からだじゅうに 蜘蛛の子がいっぱい モジョモジョ すすきの穂をほうき代わりに サッサ ニコニコして友達が言った もうすぐご飯だね うん 帰ろうか