燃えすぎた結末 「ビックリ バン~」 | 十勝・帯広を洗濯いたし申し候

十勝・帯広を洗濯いたし申し候

Yahooの勝手な事情からの移民です。トホホ

走り過ぎちゃったんだね
急ぎ過ぎちゃったんだね
後ろも振り向かずに
造ることに
使うことに
より多くの利益を求めて
それらから生まれるものから
幸せを求め過ぎちゃったんだね

進み過ぎちゃったんだね
根本にある醜さと
なにもかもの間違いにも気が付かず

立派なビルディングも
政治も人に与える補助金も
守るべき人を忘れながら
治す人達を病に貶めながら

お役人さんの倫理観も
みんな骨抜きにした侭で
いっぱい氷砂糖を貰った人達は
セレブだとか富豪だとか
財力者権力者政治家に天下り
勝ち組だとか大喜びで
それでもまだ走り続けながら

少しの氷砂糖しか持たない人を
通りの隅に追いやって
置いてきぼりにしちゃったんだね

苦しむ人も泣く人も
人の事なんて気にしない
あれが欲しい
あのお宝を守りたい
後ろを振り向かずに言い続け
頂けるものは全て頂こう
誰が他人に渡すものか
何もかも独り占めにするつもりだね

ムツゴロウもゴカイも貝も
海苔もプランクトンも
みんな干からびて
埋められて
死んでしまったように

抵抗しないみんなから
住む場所も
食べ物も奪って
あの人達はまだまだ
盗んだり騙したりをするんだね

いいさ
立ち止まれずに
走りたいならいきなよ

どんどん進んで行きなよ
屍の上を土足で走りながら
氷砂糖を沢山握り締めて
お山のとんこつに登り詰めたなら
ああ疲れたなって振り返ったら
だあれも居ない寂しい街が
ぽつんとお山の下に見えるから

靴も造れない
着物も染められない
無地の反物が転がって

糸も野菜も牛乳も
魚も鍋も鍬も鍬も
獲る人も人も直す人も
生きて行く力も
生活を守ろうと
頑張る人も誰も居ない

街と街を繋ぐ立派な道路
コンクリートで固められた海岸
土手っ腹に穴をあけられた
風が吹き抜ける山々が
殺風景にそこにあるだけ

氷砂糖の目の前で
それを掴もうと手を伸ばし
倒れている老人の姿が見えますね

離散した村々の廃屋が立ち並ぶ
村や町の名があるだけの
なんにもない所に
ぽつんと転がる屍に思うこと

ああ欲を出したから
気が変わった輩達に騙されて
遂に捨てられたんだ

もう良いさ
朽ち果てて土に戻りなさい
菜の花畑に吹く風となりなさい
その風を感じたら
優しいねとひとこと言うからね