着せ恋シーズン2の4話目 第16話が放送されました
その放送日の前日7/25には原作コミックスの最終巻となる15巻が発売され
原作の方ではとてもキレイに
(着せ恋流に言うと「奇麗に」)
物語は幕を下ろしましたねえ
ネタバレになるので最終巻の内容には一切触れるつもりはないけど
原作者さんのあとがきが着せ恋という物語の基本コンセプトを端的に表している気がしたので
その中の一文だけ引用してご紹介すると
「嫌な出来事は日常生活で散々あるのに息抜きで読んでもらう娯楽の漫画でさらに追い打ちをかける位なら不自然でも都合が良くて楽しい奇麗な部分だけの漫画でいい (以下略)」
ヤングガンガンコミックス その着せ替え人形は恋をする 15巻あとがきより
今週放送されたアニメ16話の内容もまさに「それ!」でしたね
ということで
今週放送された16話についての個人的な思いを書いておきたいと思います
16話冒頭で誰かが走っている一人称視点の画像が数秒間だけ映し出されて
これはアニオリ描写なので原作読んでいる私でも最初これがなんのシーンなのかわからなかったのですが
話が進んで、冒頭で出たシーンは五条くんがクラスの皆に後押しされて喜多川さんの元へ走っていく場面からのインサートであることがわかりました
(調べるとこういう演出を「フラッシュフォワード」というそうです)
それがわかってこの演出に私自身は物凄く
大袈裟に言うとそれこそ震えるほどに
納得感、、というか 物語の解釈一致が凄くて大興奮しました
着せ恋が紡ぐ物語って、
コスプレについてだったりラブコメだったり
色々な要素があるけど
大事な要素のひとつとして主人公 五条くんの成長物語がありますよね
人としては超高スペックだけど子供の頃の強烈なトラウマが原因で殻に閉じこもり
高校入学までの人生を目立たぬよう日陰の存在として過ごしてきた五条くん
そんな五条くんが
やはり人として超高スペック、且つ限りなく陽キャな喜多川さんと出会うことによって
彼の世界がどんどん広がっていく
もちろん海夢ちゃん自身も五条くんと出会ったことで自らの夢であったコスプレの世界が広がっていって、
お互いの互恵関係の物語が着せ恋なんだけど
こと五条くん視点だけで見れば今回の16話途中までは
五条くんの内面的にはまだ発展途上 というか
クラスの中で喜多川さん以外にはまだ馴染めていませんでした
だからこそ着せ恋のここまでの物語を振り返ると
喜多川さんを通じた関係以外のサブキャラの登場が少なかったわけだけど
そんな、過去のトラウマのせいで殻に閉じこもっていた五条くんとクラスの仲間達との関係性が大きく変わっていくエピソード
彼が自分自身の意思で他者との関係を築いていくきっかけとなる物語が
今回の16話から始まった文化祭編だと私は解釈してます
で
そう考えると16話冒頭の、
アニオリの五条くん視点で走っているカットの数秒のインサートにはとても大きな意味があると感じていて
まさにこの話数から五条くんは海夢ちゃんを介してだけではなく
自らの意思で日なたへの第一歩を踏み出す物語の始まり
ということを冒頭のシーンが表現しているように私は受け止めました
思い返すと1期 第3話で喜多川さんが五条くんの手を引っ張って買い物に出かけるシーン
このシーンで喜多川さんが五条くんを文字通り日陰から日なたの世界へ引っ張り出して
五条くんの成長物語はここから始まったと言っていいと思う
そしてこのエピソード以降
五条くんにとっては喜多川さんを介して外の世界に少しずつ触れてきたのが
アニメで言えば1期から2期の16話途中まで
そして今回の16話では
五条くんはクラスの皆の自分に対する思いを知って
皆の声援を受けて自らの意思で喜多川さんの元へ走っていく
言ってみれば五条くんにとってこの場面は
かなり大きなターニングポイントの出来事だったと私は思っているのです
それこそ彼の人生におけるひとつの大きなターニングポイントと言ってもいいくらいに
なので冒頭の走ってるシーンのインサート演出は
私にとってはもう神としか言いようがないのです
ということで文化祭編がいよいよ始まりました
私自身はこの文化祭エピソード
原作最後まで読んだ中でもトップレベルに大好きな話で
ここのエピソードのところだけもう何度原作を読み返してるかわからないほど大好きな話
アニメで見るのも期待しかないです
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話は変わってSeason2のエンディング
とってもいいですねえ
曲はもちろんなんだけど
個人的にこのED映像の中で1カット
「製作陣 やっぱ神!!」
って感動してるカットがあって
それがこの画像
物語の本筋とはあまり関係ないのでアニメ本編ではカットされるかもだけど
だとしたらアニオリで海夢ちゃんのセリフをもとに絵に描き起こしてくれたのかな?って
すんげー感動してます
それだけの話www