先日放送されたアニメ『着せ恋』シーズン2 第18話の個人的な感想をまとめておきたいと思います

 

各シーンの感想などで18話の内容についてネタバレ全開ですので

アニメを未見の方はご注意くださいませ

 

 

 

今回のエピソードは私的には原作全物語の中でもトップレベルに大好きな話で

 

それこそアニメ1期が終わったばかりでまだアニメ2期が決まってもいない頃からずっとアニメ化を心待ちにしていたのが

 

今回放送された18話の内容でした

 

アニメでは16話~18話までの3回で描かれた文化祭編ですが

ここで描かれたストーリーはほぼほぼ五条くん視点の物語で

 

ひとことで言うと五条くんの色んな意味での成長が描かれたエピソードだと私は受け止めてます

 

 

アニメでの15話まで、つまり文化祭編の前までの物語は

五条くん視点で俯瞰して見てみれば

あくまでも喜多川さんの趣味のコスプレを通じたごく狭い世界での交流と出会いだけだったのが

 

今回の文化祭編では初めてコスプレ世界から飛び出してクラスメイト達との交流へと世界が少しだけ外に広がった

 

しかもそれまでのような喜多川さんを介しての交流ばかりではなく

自らの意思でも動く五条くんの成長した姿が描かれていたのが

 

この文化祭編なのだと思っています

 

 

で、そんな文化祭編の中での最大の見せ場である五条くん覚醒シーンを

アニメではどう見せてくるか個人的に大注目していたのですが

 

思ったより冒険せずに原作に忠実に描いてきてましたね

 

前回の17話では冒頭の本物人形劇に始まり

原作マンガのコマをそのまま出すという強烈なインパクトの見せ方とか

 

もうこれでもかというくらいにアニオリ演出やり放題でしたが

 

18話の、特に五条くん覚醒シーンに限って言えば

流れや人物のカットや表情まで

ほぼ原作マンガをそのまま踏襲した描写になっていました

 

 

 

あくまでも五条くん覚醒シーンだけに限定して言えば

良く言えば原作に非常に忠実

悪く言えば原作以上でも以下でもない

 

個人的にはそんな印象でした

 

不満ではないですよ、ただの率直な印象です

 

誤解してほしくないのは私個人的にはこの場面の原作を読んで大感動してたので

原作に忠実なアニメのシーンでも原作と同様に目頭が熱くなるほど感動したのは事実です

 

ただ

ここまでのアニオリてんこ盛り演出な着せ恋アニメの流れから見れば

 

何というか、結構あっさりしてたなって印象です

 

 

で、勝手な個人的考察で考えたんですけど

 

やっぱこのシーンの原作の完成度が異常すぎて

アニメで変に演出を盛ったり変えたり出来る余地など元々残ってなかったのかも知れませんね

 

それほどまでに原作のこのシーンの完成度が完璧すぎていたのだろうなと思いました

 

 

そんな印象の五条くん覚醒シーンですが

 

あえてアニメで個人的にはここがもっとこうだったら

と感じた部分は

 

五条くんが覚醒して本気職人モードで海夢ちゃんへの化粧を始めたのを

驚きのあまり無言で見つめているクラスメイト達のカット

 

 

このカットの絵も2枚とも人物・構図まで原作のままなのですが

 

このカットの描写時間(尺)が少し短すぎたような

淡白な印象を私は感じたんですよねえ

 

原作マンガを初めて読んだ時に自分は

ここでの一連の五条くん覚醒モードにあまりにも感動して

 

一瞬自分の中の時間が停止したかのような

まさにこの絵の中でクラスメイト達が無言でただただ見とれてるのと同じような感覚で

 

原作のページをめくる手が一瞬止まるほどの感動だったのです

 

クラスメイト達が食べ物持った手が止まってるのと同じですね

 

つまりこの絵の中のクラスメイト達の姿はそのまま同時に

まるでこれを読んでる読者の姿をも比喩しているかのように

原作読んだ時に感じられたのですが

 

そういう個人的な体験を踏まえると

 

アニメでのこのカットの尺はそれぞれもう1~2秒くらいは長くして

初見の視聴者もクラスメイト達とシンクロして覚醒五条くんに見とれるような

 

そんな時間(尺)的な演出があったらより良かったかなあ?

なんて思ったりしました

 

あくまで私個人の感想でしかないですけどね

 

 

 

今回の18話では覚醒シーンとあともうひとつ

五条くん自身の新たな気付きが描かれています

 

それが麗様のコス姿で壇上にいる喜多川さんに五条くんが見とれて

幼少期にひな人形を初めて見たときに感じた感情と同じような、

「奇麗」だと気付く場面

 

このシーンはアニメだからこそ可能なオーバーラップによる重ね合わせで

わかりやすく印象的に演出されていましたね

 

 

 

 

 

五条くんが喜多川さんに化粧をする際ひな人形の絵付け技術を活かしていたことは

ひな人形と喜多川さんへの化粧シーンのオーバーラップでこれまで何度か描かれてきましたが

 

 

それらは五条くん的にはあくまで人形絵付けの技術で喜多川さんという「人」に化粧をしていることの描写でしかありません

 

ところが今回18話で初めて

化粧をしてコス衣装を着て壇上に立つ喜多川さん自身の姿そのものが

まるで子供の時に感じたひな人形の「奇麗」と同じようだと感じたわけで

 

ここへ来て五条くんは初めて

喜多川さんが実はひな人形と同じくらいに「奇麗」だということを認識したのです

 

 

このシーンで上のように過去のひな人形の記憶と壇上の喜多川さんとを映像的に重ね合わせる演出にはもうひとつ意味が込められてると私は思っていて

 

それは五条くんにとって喜多川さんがひな人形と同じくらいに「奇麗」に感じた

 

つまり喜多川さんのことを自らが一番大切なひな人形と重ね合わせたこの瞬間に

 

「着せ替え人形」のタイトルが真に回収されたシーンだなあ

と、私は思っています

 

 

原作読者・アニメ視聴者である私自身はここまで特に深く考えることもなくコスプレをする喜多川さんを「着せ替え人形(ビスクドール)」に例えたタイトルだと考えていたけど

 

劇中での五条くんにとっては

ここで壇上の喜多川さんを見て感動して初めて人形のようだと認識したことで「着せ替え人形」になったのかな、と

 

 

 

冒頭に書いたように文化祭エピソードは五条くんが色んな意味で成長する姿が描かれたエピソードなので

 

それを踏まえるとラストの

クラスメイトの男子達と笑顔でプリクラに写るカットでの終わり方は

 

 

プリを撮ることを提案した喜多川さん自身がここにいなくて男子勢だけで撮ってるというのも

五条くんが喜多川さんとは別行動でクラスメイトと遊べるようになった

ある意味「成長」を表していて

 

最後は笑いで締める着せ恋らしい文化祭エピソードのラストとして最高の終わり方だなあと思います

 (ここも原作通りです)

 

 

 

18話で他に特に触れておくとすれば

 

成蘭ちゃんが可愛かったですよねえw 照れ

 

 

原作でも個人的にお気に入りのサブキャラだったんですけど

 

アニメで声と動きが入って

それがもう自分の中での原作イメージとドンビシャで

 

とにかくサイコーでした爆  笑

 

声を若山詩音さんにしたのも天才!

スタッフさんわかってるうグッウインク

 

 

成蘭ちゃんはいかにもなギャルの見た目と喋り方だけど

頼まれてもないのにダッシュで生花を買いに行くほど友達思いの性格の良い子で

 

 

そのギャップが良くて原作読んだ時から大好きなキャラだったんですよねえ

 

「ガンダ」がガンダッシュの意味ということを

若者言葉を知らないじいさんに教えてもくれたしwww

 

 

ゲーセンで五条くんからぬいぐるみをもらった時の海夢ちゃんも今回イチ可愛かったなあラブ

 

 

このカットは声も入って原作よりも可愛さモリモリ

目と心の保養になるうwww

 

その後の落差が着せ恋らしいけど笑い笑い

 

 

 

 

****************

 

 

さて文化祭エピソードも終わって

 

これで原作8巻まで消化しました

 

シーズン1が全12話で原作5巻分だったことを考えると

1期の時より少しペースが速いような気がしてます

 

実際自分の予想では文化祭編エピソードはもう1話くらいかけてじっくりやると思っていたので、

アニメ6話分で原作3巻分消化のペースにはちょっと焦ってますアセアセ

 

シーズン2の中で原作最終巻の15巻まではとても進まないとは思うけど

 

どのエピソードまでをシーズン2でやるのか

 

そして残りの15巻最後までのエピソードは果たして

 

TVシリーズ3期でやるのか

それとも劇場版にするのか

 

シーズン2が半分まで進んだ今の時点で

 

私の場合はもうすでにこの後の続きが気になって仕方がないですアセアセ