『響け!ユーフォニアム3』(以下"ユーフォ3")の第三回が放送されました

 

私はありがたいことに先行上映会で第二回までは先に見させてもらったということもあり

ようやくこの第三回からがユーフォ3のリアタイ初視聴って感じなので

 

余計にワクワクが止まらん音譜(≧▽≦)

 

そして3話になって

いよいよ真のユーフォらしい展開になってきましたねえ

 

もうギッスギスじゃん滝汗www

 

まあ原作は知ってるのでこうなることはあらかじめわかってはいたけど

 

このやたらリアルで胃が痛くなるような部活の人間関係のヒリヒリ感こそがユーフォの持ち味だよね上差し

 

 

ということで今週放送された第三回の内容に触れていきますので

まだ未視聴でネタバレされてほしくない方はここから下はご注意くださいませ

 

 

第三回の内容は

サンフェスに向けて練習が始まっていく中で初心者の1年生にも厳しく容赦のないドラムメジャー 麗奈の指導が続き、そのことに精神的に耐えられなくなった1年生の沙里(サリーちゃん)がついに部活を休んでしまって・・・という流れのお話でした

 

麗奈の厳しい指導にはネット上でもかなり盛り上がっていましたが

 

実はアニメでの麗奈の指導は、

私の受け止めとしては原作よりもマイルドな印象を受けたんですよね

 

原作での麗奈はもっとキツイです

それは多分この先も

 

 

3話で直接的に麗奈の指導が描かれていたシーン

 

 

1年生のホルンの子が名指しで指摘され思わず泣いてしまって、麗奈の指導の厳しさを際立たせるシーンになっていたけど

 

原作だとこの場面で麗奈からはさらに厳しい叱咤が続いていて

 

「泣いててもできるようにはならんでしょ。気持ちはいいから、結果で見せて」 

という説教が続くのです (((恐)))

 

その厳しい麗奈を知っていたので、私的にはアニメでこのシーンを観た時

「あ、マイルドに改編されてるな」

と率直に感じました

 

多分、勝手な想像をするに

一言のセリフの尺を削るという目的もあったかも知れないけど

それよりも

正しい指導すらも厳しいと感じればすぐにパワハラと(誤った)受け止めをする人が増えた現代の風潮を考慮しての改編なのかなあ?

なんて思いました

 

やはりアニメとして広く大勢の人が見ることを前提にすると

尖った部分が削られるのは致し方ないか

この先原作ではもっとトゲトゲしい麗奈も出てくるけどw

 

 

そして3話では

前回のすずめの件もそうだったけど色々と不平を訴えてくる部員達の相談に乗ったり

 

さらには限界点に達してしまった沙里に正面から向き合う部長の久美子の姿が、

厳しいムチ役の麗奈とは対照的に描かれていました

 

 

早速久美子の本領発揮ですねグッ

 

ここでの久美子の対応

…まずは沙里の本心を聞いてあげることと

そして沙里に掛けてあげた言葉の選び方は

もう見事としかいいようがないですよね

現実の社会でもマネジメントの模範例としていいほどに

 

ネットの反応を見てると

「問題の根本の部内の指導方針が変わってないんだから問題解決じゃない」

っていうコメントもあったけど

このときの沙里にとっての真の問題は自分一人で重圧を抱え込んで耐えられなくなってしまったことにあるので

久美子が「全部わたしのところに持ってきて」 と言ってあげたことが、この時の沙里にとっては一番効果的で嬉しい言葉だったと思います

 

 

なかなか言えることじゃないですよねえ

「自分が全部受けるから」 とは

 

久美子、カッコイイ!グッ

 

やっぱ久美子の人心掌握術と処世術は特別な才能ですね拍手拍手

 

 

今回の物語の中では部長の久美子とドラムメジャーの麗奈のそれぞれの役割がきっちりとわかるように描かれていました

 

塚本ではなく麗奈が副部長の方が良かったんじゃないか?というネット上の意見もチラホラあったけど

北宇治が全国で金を目指すうえでこれまでに足りなかったものはさらなるストイックなまでの演奏技術に対する追及と取り組み

…ということを踏まえると

麗奈は人間関係の管理からは完全に切り離して部全体の演奏技術向上に専念させておいて

人間関係は久美子が受け持って

そんな久美子のフォローを塚本に任せる

という、

今の北宇治の幹部体制のレールを敷いた前部長の優子部長の采配は見事だったと思うし

今の久美子と麗奈はそれぞれに期待された役割をきっちり全うしている

と言えるのではないでしょうか

 

そこら辺の久美子・麗奈の幹部人事に関する経緯はアンコン編の時の私の記事に詳しく書きましたので、気になるようでしたらそちらもご一読くだされば ↓

 

 

 

さて、そんな今回の本流の展開の脇で

転入生の黒江真由も早速本性を出し始めてましたねw

 

 

新入部員の脱落者が出るかも知れないと真剣に危惧している久美子達に対して

「そんなに大袈裟にすることかな?」

と久美子や他の部員達の地雷を簡単に踏み抜く恐るべきラスボスwww

 

真由についてはこれからも色々あるけど

いつもなんでも「無自覚に」発言してしまう という点が

黒江真由というキャラをひと際立たせている、とも言えますね(^^;)

 

真由と久美子の考え方の違いを端的に表現しているのが

アンコン編上映の時の6週目入プレのビジュアルボードに書かれていたキャッチコピー

 

久美子の「私、北宇治が好き」

に対して

真由は「私、合奏が好き」

 

この「好き」のベクトルの違いを覚えておくと

これからの真由の行動原理が理解出来るかも知れないですね

 

銀色のユーフォもそうだけど

真由の考え方は関西大会の時までのあすか先輩に近いところもあるかなあ?と

 

 

今回のエンドカードがまた意味深な、、滝汗

 

 

真由は確かにクラゲだなあ

川島緑の動物例えシリーズはなかなかにズバッと真理をついている(?)

 

にしても今期はヨルクラと合わせてなぜかクラゲが人気なようでwww

 

 

ところで

ユーフォの各話最後には久美子のセリフで

「そして次の曲が始まるのです」

がお決まりだけど

 

ユーフォ3に関しては

「そして次のギスギスが始まるのです」

に変えた方がよかったりしててへぺろ

 

 

 

おかたい話はこれくらいで

ここからは私の超個人的なヲタ話です(笑)

 

 

今回の三話で出てきた沙里の実家の神社

 

あれ、原作ではお寺だったけど

 

原作でも佳穂が巫女服でいるところを久美子達に目撃されるということになっていて

お寺に巫女姿?

なところが改変されたのか、

アニメでは神社に変わってました

 

で、この三話に登場した神社

 

ここは宇治の「許波多(こはた)神社」ですね

早速ストリートビューで見つけちゃいましたてへぺろw

 

「許波多」の「こはた」って、

あれ?

京都アニメーション本社がある「木幡」の地名の由来って、もしかしてこの「許波多」から来ているのかな???

 

許波多神社について調べてみると、

「競馬発祥の神社」 だそうで

(アニメでも馬の像が出てましたね)

また、「勝運を授かる神社として信仰されている」ということなので

今の北宇治吹部にはピッタリの神社ですね!

 

いずれにしても多分そのうち公式の聖地ガイドMAPにも掲載されると思うけど

次に宇治に行ったとき早速行ってみよっと照れ

また楽しみがひとつ増えた音譜

 

 

で 2話に戻ってこの場所

 

 

ここは京阪宇治駅前だけど

いや、こんなコンビニは京阪宇治駅には無かったよなと思って調べたら

2017年までここには「アンスリー宇治店」というコンビニがあって

過去のストビューで見てみると確かにこの場所にコンビニがあったのです

 

私が聖地巡りで初めて行ったのは2018年秋なので、その頃にはもう閉店していたので知らなかったということ

 

で、そのアンスリー宇治店は2017年5月8日で閉店したそうなんだけど

今ユーフォ3でやっているのはまさに2017年なのです

 

ということは、上のシーンで塚本が肉まんを買っていた時は物語の流れ的にまだ4月頃なのでコンビニがあるのは辻褄が合っていて、歴史に合わせるとしたら今後もう二度と劇中には登場しないコンビニなのかも?

 

 

そもそもなぜユーフォ3が2017年の物語かについては

色々な場面から明らかなんだけど

一番確実にわかりやすいのは前年、久美子が二年生の時の『誓いのフィナーレ』の中での関西大会の日にちと曜日です

 

この日付けと曜日が合致するのは2016年

なので現在の久美子3年生編は2017年の物語というわけ

 

他にも1年生の時のサンフェスでは山城総合運動公園の競技場のスタンドに屋根が無かったのが

 

翌年の『誓いのフィナーレ』では屋根付きになっていて

 

この屋根は2016年2月に完成してるので

1年生編2015年には屋根が無くて2年生編2016年のサンフェスでは屋根があるのもすべて辻褄が合っているのです

 

 

ということで『響け!ユーフォニアム』シリーズのアニメ版は2015年から2017年までの宇治の各所を映像の中に反映した作品ともなっていて、

 

この宇治の2017年までの景色をアニメに反映していることについては石原監督が先日のラジオ番組でもおっしゃってました

 

なので例えばユーフォの聖地として一番有名な久美子ベンチも

 

先週の第二回ラストで出てきた激エモなシーンの景色では

こうなっているのが

 

現在の久美子ベンチは

(2020年11月撮影)

 

後ろの道沿いに柵がついていて

もうすでに作中の景色とは少し違っていたりします

 

他にも劇中に出てくる宇治の様々な場所に実際に行ってみると

劇中の眺めや建造物から変わってしまったようなところはいくつもあります
 

アニメ二期 11話ラストに出てきたこの橋もすでに架け替えられて今は無いし

 

それは少し寂しくもあるけれど

逆にユーフォのアニメの中でそのような少し昔の風景が残されていることには

京都アニメーションさんの宇治への深い郷土愛を感じたりもするのです

 

実際に宇治の街並みを目に焼き付けてからアニメを、

特に今やっているユーフォ3に出てくる何気ない風景の描写を見てみると

どれほどに再現度高くそれらの街並みや風景が再現されているか

そのことがとてもよくわかるのです

 

その空気感まで含めての

まさに「生きている」描写の感動的な素晴らしさは

単に作画がスゴイとかいうレベルではない

 

何気ない風景や街並み一つにも地元宇治への京アニさんの思いが凝縮されて描かれているように私には感じられるのです

 

ユーフォシリーズのアニメはそういう作品でもあると私は思います

 

これだけは実際に宇治を歩いて体験しないと理解出来ないでしょうね

 

宇治は観光地でもあるので、ユーフォファンの方は機会があれば観光ついでに

聖地巡りなんて考えなくて良いので一度実際に宇治を歩いてみることをオススメします

 

そうすればユーフォシリーズの凄さや奥深さがまたあらためて再認識されると思いますよウインク