息が止まるほどの緊迫感 | よしすけのツレヅレなるママ 映画日記

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大好きな映画の感想をメインに、読書感想や子育てについてetc…のんびりした日々をゆるゆると綴った日記です

『ソウルの春』

(2023年 韓国)



※内容に触れています。

ご注意を⚠️⚠️⚠️




STORY

 

クーデターを起こした、
権力の亡者に

一人立ち向かった信念の男


ソウルに銃声が響き渡った日一

あの夜の戦いで、
本当は何が起きていたのか?


1979年10月26日、独裁者とも言われた大韓民国大統領が、自らの側近に暗殺された。国中に衝撃が走るとともに、民主化を期待する国民の声は日に日に高まってゆく。しかし、暗殺事件の合同捜査本部長に就任したチョン・ドゥグァン保安司令官(ファン・ジョンミン)は、陸軍内の秘密組織“ハナ会”の将校たちを率い、新たな独裁者として君臨すべく、同年12月12日にクーデターを決行する。一方、高潔な軍人として知られる首都警備司令官イ・テシン(チョン・ウソン)は、部下の中にハナ会のメンバーが潜む圧倒的不利な状況の中、自らの軍人としての信念に基づき“反逆者”チョン・ドゥグァンの暴走を食い止めるべく立ち上がる。
(公式サイトより転載)


重厚な歴史的テーマを

息を飲むような緊迫感の

エンターテインメントに仕立てているから

142分という長編だけど

最後まで目が離せなかった。


ここ数年

韓国の近現代史をテーマにした作品を

いくつか観てきたので

かなり興味深く観ることができた。



予習してなかったから

登場人物の多さと

組織の複雑さに苦戦したけど

それを差し引いても充分面白かった。


何よりも

ファン・ジョンミンが

チョン・ドゥグァンに

なりきっているというか

憑依してるというか

物凄い気迫だった。



イ・テシン役の

チョン・ウソンも負けてない。

鬼気迫る演技だった。


二人が対立するシーンは

観てるわたしの息が止まりそうだった。



他にも

お馴染みのベテラン俳優

あの人、この人と目白押し。

超豪華なキャスティング。



その中で

わたしが気になったのは

通信傍受をしていた人。

容赦ない脅し方。

特徴的な声音。


名前は分からないが

すごく気になる俳優さんだったおねがい



「失敗すれば反逆、成功すれば革命」

ぬけぬけと言い放つチョン・ドゥグァン

最強のヴィランだよな。


そして

そのお零れに預かりたい輩たち(クソ)

権力と恐怖とで支配された兵士たち。


揺るぎないヒエラルキー。

上意下達の支配構造。

止まらない増長ドクロドクロドクロ


この先どうなっていくか知ってはいるけど

どうしようもない無力感に打ちひしがれる。

それは映画として素晴らしいということ。

やっぱり観に行って良かった❗️