よしすけのツレヅレなるママ 映画日記

よしすけのツレヅレなるママ 映画日記

大好きな映画の感想をメインに、読書感想や日常の出来事などなど…のんびりゆるゆる綴った日記です

 


81回目の終戦記念日を前に

NHKで新旧の特別ドラマが放送された。


一本目は

NHK名古屋制作

2010年放送の

『15歳の志願兵』


主演は池松壮亮と

仲野太賀(放送当時は太賀)

現在豊臣兄弟を演じる二人だ。


そういえばこの二人

NHKの特集ドラマ『開戦前夜』でも

共演していたっけ。


当時全国屈指の進学校だった

旧制愛知一中の実話をドラマ化。



文学好きだった少年(太賀)が

葛藤を抱きつつも

戦争に駆り立てられていく姿に

胸が締め付けられる思いがした。


まだ年若い

太賀と池松壮亮の瑞々しい演技が

本当に素晴らしかった。



夫や息子たちを戦争で亡くしても

涙ひとつ見せなかった母親が

息子が遺した日記を

息子の友だち(池松)に

読み聞かせてもらった時に

(母親は字があまり読めず)



「わたしに学があったら

もっと早く息子の気持ちに

気づいてあげられたのでしょうか」

と涙を零した。


すると

息子の友だちは

学がなかったのはお母さんではないと言い

続けて

「僕等は学校で死ねと教わったんです。学問がなかったのは、この国です」

と言った。


心に突き刺さるセリフだった。



教育や学問への政治介入が

いままた始まっている。


再び誤った道を

歩もうとしているようで

とても気がかりなだけに

このセリフが心に残ったんだと思う。




二本目は

『手塚治虫の戦争』

脚本は信頼の桑原亮子さん。



虫プロが倒産し

多額の借金を抱えた手塚治虫が

もう自分の漫画は

世間から求められていないのではないかと

創作を諦めそうになった時

編集者の一言から

初めて描いた漫画のことを思い出した。

手塚は自身の戦争体験と向き合い

それを二篇の漫画にしていく。


高良健吾らしい丁寧で繊細な演技が

手塚治虫にとてもよく合っていた。


手塚パートは

編集者役の岡崎体育も素晴らしかった。



手塚が描く漫画の中の主人公

大寒鉄郎役を演じたのは

原田琥之佑。


どっかで見たことあると思ったら

『サバカン』の子だ。

NHKドラマ『軍港の子』も覚えてる。

原田喧太の子どもってことは

原田芳雄の孫なんだね(シミジミ)


若いのにめちゃくちゃいい芝居するから

これからも楽しみな役者さんだなぁ。



野内まるがまたすごく良かった❗️

彼女だけでなく

若手の俳優さんたち

みんな良かったな。

もう泣けて泣けてしょうがなかった。



ラストの鉄郎のセリフ

「だれのせいだよ。こんな戦争」


こんなこと

二度と若者たちに言わせちゃダメだ。


朝ドラあんぱんで

出征前の千尋が言った

「この戦争さえなかったら…」

ってセリフをまた思い出していた。



戦争がなかったら

彼ら、彼女らは

もっと違う青春を謳歌しただろう。


青春も生活もその人らしさも

戦争は丸ごと奪っていく。

全てを粉々にしてしまう。



だから

ずっと言い続けなくてはいけない。


「戦争反対」

「NO MORE WAR」と。




↓『サバカン』レビュー