ゆうべの僕は仕事から帰るのに、
雨合羽フル装備でチャリンコを飛ばして帰り着いた
靴にまで専用のビニールを被せ、上下セットの雨合羽を着ていてさえ、
破け部分や繋ぎ目、顔面部分から雨風が入り込み、
結局はずぶ濡れになり
玄関口で真っ裸にならざるを得ないほど散々な目にあった
ちょうど玄関が即席脱衣所と化しているその時に、
聞き慣れない音が鳴り響いた
スマホからだった。
見れば、避難勧告の緊急メール
なるものだった。
土砂災害の可能性がある地域として、ＧＰＳ情報なのか何かしらの登録情報からなのか、僕の知識では定かではないが、広範囲の不特定多数に向けて発信されているようだ。
緊急地震速報には馴れっこになっているが（怖いので
OFFにしてあるけど）
土砂災害警報メールなんて受け取るのは初めてだった。
正直僕はどうすればいいのか分からず、
玄関でパンいちで立ち尽くすのであった。
とりあえず仕事終わりで髪も体も風呂入りたい度ＭAXだった。ひとまずシャワーを浴びたい。
廊下に点々と河童のように濡れた足跡を付けながら、何とか本来の脱衣所へたどり着いたその時だった。
ガガガ、ガキン！ピー！ ガガ・・・
明らかに使い慣れていない様子で、マイクだかトラメガだかのハウリングに起因する機械的ノイズが大音量で外に鳴り響いた。
ガガ・・・
ヒナンノ・・・ジュンビヲ・・・シテクダサイ ・・・ゴキンジョニ オトシヨリガ イルバアイ・・・
緊張感が走り、見えるはずもない壁の向こうを見渡すかのようにキョロキョロとしてしまった。
ベッドタウンとはいえ都会暮らししかしてこなかった自分にとって、
あまり経験したことのない事態である。
これが今の私の住んでる部屋からの景色だ（引越し初日撮影）
こんなアホなノボリ（昔ストリートん時に使ってたの）を皆で爆笑しながらおったてても、
近所のどこからもあまり見えないような、そんなお山に位置する一軒家である。
今回の話題への後付けでも何でもなく、一見して土砂災害などを想像したりしていたほどには、
家の後ろ側は崖に面していたりする。
こんな時に限って、いつもは賑やかな我がアトリエには誰もおらず、幾分心細かった。
避難の判断は僕個人に委ねられている状況だった。
すぐにLINEでアトリエメンバーによる会話がなされた。
アトリエには現在スケチヨさんだけがいて、
台風に備えて各窓や雨戸を閉めるなどをし始めていること。
実は昔昔、このアトリエ近辺で実際に土砂崩れがあった（！）ことも聞かされた。
なのでアトリエを出てメンバーの住居に避難しに来ないかとも勧めてくれた。
僕は、あの豪雨の中をもう一度出て行くのを億劫がってしまい、
そのままアトリエに待機することにしてしまった。
晩御飯を作るテンションではない。軽く有りあわせの物を口にする。
前回も書いた食品無人販売所スケチ屋さんである。
なかなかの需要があり、好評であるが、おかしを中心に一番食べているのがスケチ屋さん主人スケチヨさん本人である事実が少々問題になりつつある。うまい棒の消費量がたかがうまい棒とはいえものすごく不健康。気をつけたい。が、そこにあるから手が伸びる。ワシも金を払うことにするか。
で、やっぱり我慢できずうまい棒くわえつ自室へ向かう。
たぶん大丈夫だろうけどという方向に考えつつも、
ビビリの僕は避難準備として着替えをかき集め、適当にバッグに詰め込んだりした。
そのあと、独りでアイスをコーンカップに盛る練習をしたり、
暫くPCに向き合ってネットで災害情報を集めていたが、
22時頃になって、一時的に雨音も落ち着いていたのもあり、安心感からか眠気に襲われた。
月曜の僕の予定は運よく仕事がない。
目が覚める頃には台風も土砂災害の心配もどこへやら…
なんてふうになっていますように…と、
あえて目覚ましはかけずに眠ることにした。
いつもなら退屈しのぎにしているような、
ギターや唄の稽古もすることなく、
木刀の素振りや腕立て伏せすらすることもなく（番人も大変）
部屋の明かりもそのままにおとなしく寝床を作って布団をかぶったのには、
あんまりゴソゴソ暴れていると
近所の土砂が崩れちゃう
というような、
馬鹿馬鹿しくもたくましい想像力からくるものであった。
そして、そんな本人の健気な意図とは裏腹に
日頃の早起き出勤のくせが反映され、
アラームなんて鳴らなくとも
10月23日朝現在、しっかりと目が覚めてしまったのである。
台風の影響らしき轟音や、裏山の木々の葉が擦れる音が、
雨戸ごしにくぐもって聞こえている。台風真っ只中という雰囲気がした。
つけっぱなしで寝たネット画面には相変わらず、
区域の土砂災害の危険性が非常に高くなっています。との赤字での表示があった。やだ怖い。
それにしても世の中、異常である。
たまたま僕は休みだったけど、
災害被害の可能性のあるこんな緊迫した大型台風の真っ只中でさえ、
出勤や登校に際して、自己判断で休むことは許されない風潮がある。おかしくない？
昨日の大雨の中でも、すごく疑問に思うことを知った。
コンビニに商品を配送しているトラックの運転手さんたち。
全身びしょ濡れである。
聞けば、雨合羽を着用する事が許可されていないからだそうだ。
以前は着用していたそうだが、とある配送員が搬入中に商品を雨で濡らしてしまい、
どこだかの配送先のオーナーが「商品濡らしておいて、自分は濡れていないのか」と
本部だか地区事務所だかにクレームしたことが発端らしい。こいつの性格終わってるやろ。
通常、商品が濡れないように雨天専用のフタが用意されているのは、端から見てる僕でも知ってる。
人為的ミスでその時たまたまフタをし忘れたか、フタをしていても番重の構造上、横からの降りつけ
で濡れてしまったのか、聞き伝手の話なのでそれは定かではない。
人為的なやらかしだったとしてもである。
配送員さんの雨合羽禁止ルールが、コンビニ全体の方針なのか、はたまたセブンイレブン全体の方針なのか、地区独特の方針なのかも定かではないし、
全員が律儀にその馬鹿馬鹿しいルールに従っているのかも定かではない。
にしても、それに従わされて労働させられている方々がいるのは事実。
人道にもとるとはこのことだ！！！
ちなみにヤマト宅急便の集配の方もびしょ濡れでウソみたいに小刻みに震えてらした。
昨日はどちらかといえば気温は高い方だったにも関わらず、
全身雨に濡れて体温が下がっているのか真っ青な顔をして、
座敷犬のようにプルプルと震えていらした。
ヤマトの方も、雨合羽を着ないことが会社の方針なのか、その人個人の性格なのかは知らない。
でもこれも商品や輸送箱を濡らすことになるから、とかいった理由で雨合羽の着用が許可されていないとかだったら、こんなひどいことはないと思うけどな。んなはずはないと思いたい。
この状況で、朝から出勤している皆様、どうか気をつけて！
遅刻や欠勤なんて、たいした問題やない！
どんな時も身の安全、家族を守ることを最優先に！
といっても、俺が今日出勤なら、
行かざるをえんのやろうな。
２４時間いついかなる時も開いてるコンビニ。
いついかなる時も、なんて異常やわ。
アスリートが一日も休まず変わらぬ努力をしてたりする話、
怪我をしてでも出続ける逸話、
ワシも結構好きやし、自分にゃでけへんなーって思うけど、
無理を通してでも頑張ること、融通の利かない勤勉を美徳とする風潮は、
極端すぎるしどっか歪んでる。騙されてるよ。
普通、雨に濡れないようにするのが自然やし、痛けりゃ療養するのが自然、
暴風の中を身を屈めてまで、どうしてもその時に向かわないといけない場所や事態なんて、
ほんまはそんなに無い。
サボり癖がつくから体調悪いのに行かされる学校、
そこまでして行かなきゃいけない内容でもなかった。
迷惑がかかるからちょっとやそっとじゃ休めない会社、
そこはフォローし合えれば理想やねんけど無理なんかなあ？誰もそんなに代わりの利かない感じ？
特定の人目当てで観に来る客がいる個人・興行くらいじゃない？
こういう考え、反感買ってまうのは、無責任な感じが漂うからよな。
簡単な理由で、ホイホイ休む奴おったら、かなんもんな。そういう奴実際おるし。
朝もはよから救急車のサイレンが聞こえてくる。
朝もはよからって、朝夕関係ないんやな。
それこそ、雨風災害関係なし、そういう仕事もたくさんあるんやな。
当たり前みたいに使ってるライフラインしかり。
見知らぬ同士も、知った同士も、
みんなお互い、ほんまに感謝しやなな。
お互い感謝を言葉に、態度に示さないかんわ。
なにこのジジくさいマジメな終わり方( •̆௰•̆)？
てか書いてるうちに、台風どっか行ったぽいヽ(･･)ﾉ♪
☆上記公演の司会進行をお請けしました
なんとオープニングでちょこっと唄うことになってます☆
※開催時間が17時と少し早がけになっています。ご注意を！！
あと12月に高円寺で忘年会的イベントで唄うかもですヽ(･･)ﾉ