前回→https://ameblo.jp/suisyo2008/entry-12448859872.html

からの続きです


2年の専門学校生活を終え、尋常ではない数の不採用という

歴代卒業生の中でもかなり残念な結果も残し、無事に就職活動を終えた私は

戦後、焼け野原となった大阪駅近くに開業し

60年近い歴史を誇る中華料理店に勤める事になりました。



ちょうど従業員の若返りを図っていた時期だった事もあり

歳の近い先輩や同期生が多く

寮では毎夜ゲームをしたり映画を観たり

思いのほか楽しい日々を過ごしていました


雑用を追う立場から、ようやく脱し始めた梅雨頃の事です


先輩の前菜担当者が、高熱で臨時休暇を余儀なくされました

普段なら、彼より立場が上の先輩や

他店からのヘルプを呼ぶのが通常なのですが・・・・・

その日は、料理長の機嫌がすこぶる良かったようで

私の目を見た拍子に

「お前・・・・・やる?(笑)」

厨房の空気は一瞬で凍りつきました

いくら私のようなボンクラを拾ってくれた会社とはいえ

歴史のある店です

年功序列は色濃く会社を支配していました

「はい。やります。」

1秒たりとも迷わなかったと記憶しています

自信なんて1ミリも有りません

ただ目の前に転がってきたチャンスを思わず掴んだ瞬間でした

20年間、飲食を生業としていますが

この瞬間の事はいまだに忘れ得ません


続く

ターニングポイント2




本日も最後までご覧頂き誠にありがとうございます

宜しければ次回もお願いします