今日はちょっと養龍の話ではなく…




49日目 ちょっと違う話



去年の春に主人は旅立ったんだけど

5年の闘病だった



大腸から肝臓そして肺へと

次々に転移していったな 

1人で何とかする人だったから

共に闘った感じがしない



治療の内容も知らない

あっちがイライラして

「自分はこんなことして

こんな言われて

こんな思いしている😤」

そんなふうに💢と一緒に情報もぶちまけられる



それも大きく言うから

事実が分からない



そんな大ごとなら

一緒に先生に聞きに行くと言っても

「それはいい」



それは色々と都合が悪いみたい



主治医とわたしの情報がつながると

仕事にストップがかかったり

食べ物や飲み物に制限がかかったりするのを

極度に嫌がる人



人からとやかく言われるのがイヤ

特にわたしから言われるのが

ほんっとにイヤがられる



手が付けられなくて

大変だった



会社をしていたので

社員の人たちもすごく心配してくれていた



顔色が悪い

咳が止まらない

仕事の合間に寝てるし

電話もなかなか出ない

どんどん痩せていくし

辛そうだしで…



会社では言うのよ

弱音を



そして家族が自分に無関心だと言う人だった



そう言いながら

妻に感謝しているとも言ってるらしかった



理由は

いつも明るくいてくれて

好きにさせてくれるから



頭が痛いと言い出して

EVEちょうだいって言ってた

脳転移やんね



わたし「すぐ病院へ行って」 

だんな「この取引が終わったらね」



いつもその繰り返し



抗がん剤の点滴の予約をしてきても

仕事だからとブッチする



今日は点滴に行くから

病院まで送ってくれという時は

その後に仕事に送っていけよということ

だから時間がないから

半分で抜いてもらって戻ってくる



とにかく仕事仕事と言って

いつでもどこでも仕事を優先にした



主治医もどこに仕事できるパワーがあるのか

尊敬しますと言ってた



あの人から仕事とったら

間抜けの殻になり

最後まで自分を生き抜くことは

できなかったと思う



わたしもいろんな人に避難もされた

それでいいのか?

無責任じゃないか?

病状を把握してないなんておかしい

なんでついて行って一緒に話を聞かないんだ!



夫婦のことには

夫婦にしか分からないって

これホント



正しい治療の仕方と

納得のいく残りの人生の過ごし方は

比例しないパターンだった



「この1ヶ月で会社を片付けてきてください」



去年の3月の中旬に

主治医から初めて呼び出されて

夏は越せないと告げられた




4月に入って10日のうちに2回

救急車で運ばれた



それでも仕事がある!と言い張って

先生の話をそこそこに

仕事がありますけんとその日に帰るの!



主治医はゴールデンウィーク明けたら

ホスピスの話を進めます

大学病院でできることはもうありませんと

強い口調でわたしに告げた



2回目に救急車で運ばれた4日後

彼は最後の仕事をやり切って

突然旅立った



なんでこんなこと書いてるのかっていうとね

世の中には闘病している人たち

それを支える家族たくさんいると思うのです



その中でも幼い子供を抱えている人たちもいる



この方がふとわたしのブログに上がってきてね


https://ameblo.jp/mikagefeel/entry-12710115956.html


子どもさんに奥さんに

周りの人たちに

愛と感謝を込めてお別れの準備をしてあってね


https://ameblo.jp/mikagefeel/entry-12710168563.html




今さらながら

わたし自身が私たち家族のことで

いたたまれないのよ



うちの人は

よく言っても

悪く言っても

自分のことしか考えてなかった



当時3年生になったばかりの息子くんは

父親との思い出を

もう忘れてしまった

思い出せないと言ってる



楽しそうには言わないよね



自分のことを考えるのは

いいことだと思う



全力で突っ走って

それも彼の人生だと思う



でもさ

50才で授かった

かわいくてしょうがない

息子くんに

思いを伝えて欲しかった



あなたの言葉でね



お父さんはこうだったよとか

こんなふうに言ってたよって話すんだけど

リアリティがないというか

温もりが伝わらないんだよね



あなたが自分の人生を大事にできた

その秘訣をさ

伝えてやって欲しかったなと思う



息子くんにもそうあってほしいと

わたし達願ってたと思うのよね

わたしの記憶によれば



あなたという

熱意のある

素晴らしい人生を

わたしは最後まで

応援したよ



仕事に逃げてたという人もいたけど

わたしはそんなふうには受け取らなかった



会社へも

家族へも

何の整理もせずに

やりっぱなしで

本当にそのあとみんな

あなたのためにと

お客さんのためにと

怖いのを振り切って最後まで

受けてくれた



今となっては

「言わんでもオレの言わんとすることは分かっとろ」精神はね

伝えるという愛情表現から

逃げとったやろ❗️



声を大にしてそう言いたい❗️❗️❗️



わたしは今でも変わらない

あんたへの思いを朝晩伝えてます



「あなたが幸せでありますように」



養龍の龍さんは

いつも横でそんなわたしを

静かに見てくれている








粋龍🐉