Vol.4の続きです。
パリ・リヨン駅で特急電車に乗って、
何とか座席が見つかって、
重いスーツケースを置く場所が分かってそこに置いたものの
座席からこんなにも離れた場所にスーツケースを置いて
”もしもなくなったらどうするんだ~”
という心配もあってソワソワ・・・
”でも皆なここに置いてるんだから大丈夫だろう”
と自分に言い聞かせながら
それでもしばらくはちらちら、
自分のデカイスーツケースを確認していたのを
覚えています。
そしてしばらくは、外の景色を見ていました。
パリを出発してしばらくすると、
あっという間に田舎の景色になって
そこには、テレビでしか見たことのない
美しい自然の風景が広がっていて
日本のように山があったり、
起伏があまりない平坦な土地に
たまに家がポツリとあったり、
牧草を食べる見たことのない真っ白な牛がいたりで、
不思議な気分だったような気がします。
まあ、朝も松田氏とバタバタアパートを出て、
朝ごはんも食べずに出てきたので
お腹も空いていたのでボ~ っと・・・。
しばらくすると、日本と同じように車内販売が始まって
フランス人のお姉さんが飲み物やお菓子や、
サンドイッチを売りに来たんだけど
お腹が空いてるし、
とにかく朝から殆ど水分をとっていないので
のどが渇いて乾いて・・・。
そんなタイミングで車内販売のお姉さんが
自分が乗っている車両に入ってきたので
”ラッキー!” なんだけど、
フランス語でお願いしなくてはならないので
”フランス語でなんて言って頼むんだろう・・・”
と ドキドキ
すかさず、フランス語の本をバックから取り出して
状況別フランス語、みたいなところにあった熟語で見て
高速回転で頭の中で繰り返し言ってみました。
あのお姉さん、後ろの2列目の奥の人に
何やらサービスをしているから
”もう少しでこっちに来るな~・・・”
なんて思いながら。
頭の中では、持ってきた本の中に「何かを頼む時の会話文」
みたいなページがあって例文が
”エクスキューゼ モア・・・”
でも車内販売で売っているものは何なのかが分からなくて
ちらちらと売られているものを見ても
それがなんだか分からなくて・・・。
もし無いものを頼んで、それが無いことを言われても
こっちは何を言われているか分からないから聞き返せないので
とにかくあるものが何なのかを必死で確認・・・。
分かるのは細長いサンドイッチとオレンジジュース。
サンドイッチは”サンドイッチで”同じ
オレンジジュースは” ジュ ドロンジュ ”
Rの発音が出来ない・・・・。
テンパル テンパル・・・。
フランス語のRの発音は喉を鳴らしながら
ラ行を濁音にするので
最初は日本人はなかなか出来ないんです。
そうこうしているうちに、
”よし、お姉さん来た~!!”
と心の中でガッツポーズ
とにかく ”のど乾いた~~~~”
と思っていたら、
自分より前の席に座ってたフランス人のおっさんが
お姉さんを勢いよく呼んだ(みたい・・・)ので、
お姉さんも僕を通り越して
いきなりそっちへ行ってしまったんです。
”うっそ~・・・”
俺だってオレンジジュース飲みたいのに・・・
空腹とのどの渇きで、もう大変・・・。
結局、お姉さんは30分後に戻ってきて、
その時はすでに最初にあったサンドイッチはなくて、
わずか残っているのはオレンジジュースのみ・・・
やっとの思いで
”エクスキューゼモア、ジュ ドロンジウ シルヴプレ”
”やった~通じた!”
でも買ったオレンジジュースが果汁100%で、
それはそれは濃厚。
一時ののどの渇きはいやされたものの、
オレンジジュースの甘さと濃厚さで
さらにのどが乾いたのを覚えています。
なんとも前途多難なフランス留学への
フランス2日目朝の出来事です。
つづく













