【再投稿】フランス・第2の故郷 エクサンプロヴァンスVol.15 | すいらんぶろぐ

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「フランス・第2の故郷 エクサンプロヴァンス」の続き・・・。


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今でこそ、群馬日仏協会の「広報部か行く」

というブログの中で、”家庭で出来る簡単フランス料理”

なるレシピを紹介していますが、

http://franco.gunmablog.net/c10729.html

フランスに留学したては、

母親の手料理にいつも満足していたので

あえて自分で料理を作る などというのは、

インスタントラーメンを作るかその程度しかなかったわけで、

 

増してや、当時のフランスには日本食を作る為の的確な食材、

例えば、カレールーとかシチューのルー

餃子の皮とか・・・。

それに炊飯器もないのでお米は取りあえずあるものの、

”どうやって炊くのか???”って感じ

 

高校生の時、キャンプで飯ごう炊飯で炊いたくらい・・・。


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そんなわけで、安部さんの所から

新しい自分のアパートに引っ越しした直後は

大学食堂もアパートからちょっと遠くなってしまったり

さすがに毎日フランス料理の学食を食べ続けていると

飽きてきたし、

いつもいつも安部さんも学食に行っていたわけではないので

そんな時は、”目からうろこ”状態だった

バゲットとバターとジャムの美味しさに

本当に驚いて、

ほぼ毎日、約1ヵ月間はバゲットを毎日朝買いに行って、

スーパーで買っていたバターとジャムを

本当に美味しいと思って食べていました。

 

でもさすがに一月間同じものを食べていると 

飽きてきて・・・

 

”次に何が出来るか・・・・??”

と考えた時、

”そうだ、パリで松田さんが作ってくれたパスタを作ろう!” 

と思いつき、

それはパスタを茹でて、そのパスタをバターであえて

お皿に盛りつけ、その上に半熟の目玉焼きと

中国醤油を掛けて食べる

というもの。

 

 

こんなシンプルな和製パスタが

何と何と美味しかったことか!!

 

スパゲッテイーもとにかくものすごく安いし

簡単だし・・。

今考えると、鍋に塩を入れて茹でていたかどうかは

ちょっと怪しいかな~?

 

しかし、この食べ方も毎日になってくるので

1カ月はさすがに続かなかったかもしれません。

 

次に考えたのはトマトソース。

これもどうやって作るのかはまったく分からず

とにかく想像で・・・。

 

玉ねぎを細切りにして、バターで炒めて、

そこにトマトペーストを入れ、

ビーフブイヨンと水を入れトマトソースを作り

何故か当時はそこに中国醤油を入れて、

”隠し味だ~” と思いつつ 作っていたように思います。

 

今考たら、とんでもないトマトスパゲッテイーで

始めのうちはまずくてまずくて・・・。

 

試行錯誤しているうちに、

またこのパスタを1カ月は食べていたかと思います。

 

結局、そんなパスタも飽きてきて

 

フランス語の進歩も思ったほどではなくて、

気持ちはガタガタ、

食べ物のバランスも異常に悪かったので

劇太り・・・。

 

たまに書いていた親への手紙の内容もかなりひどかったらしく

とてもとても心配した手紙が帰ってきました。

で、結局 やっぱり食生活が荒れると、

精神的にもかなり悪い!

 

そんあわけで、親へ珍しく当時は電話は

郵便電話局PTT(ペーテーテー)へ

 

それもPCV(ペーセーヴイ)といって、受信者側払いの電話で。

”だしの素とかインスタントみそ汁、乾燥わかめ、カレールー

うどんそばの乾麺、鰹節など・・・

そして料理の作り方本を送ってくれ~” と・・。

 

フランスへ到着して約3か月後、

やっとの思いではじめて日本へ電話したのが

この時でした。

 

それから、約1か月後 船便で荷物が到着

箱の中にもお願いした食材の他、包丁やまな板

衣類なんかも入っていて、

そして料理本は「土井勝の料理教室」 

と 主婦の友社刊 「お嫁に行く前の500種」

この2冊。

 

 

とにかくまずは道具ときり方を「土井勝先生」の本を

熟読しながら練習。

そして、「お嫁に行く前の500種」は

とにかく、よだれが止まらなくなりそうなほど、

美味しいそうだし

しばらく食べていない食べ物が・・・。

 

確か一番最初にトライしなのが、カレー

ル-なしで作るカレー

それを手始めに、食材がそろうものは

最初のページから、かたっぱしに作りました。

すごいですよ、この2冊。

 

たぶんもうこの2冊はあまりに古すぎて、

今は廃版になっているとは思いますが・・・。

 

僕の料理学校ですね!!


 

当時、今は分かりませんが、

日本人女性は、意外と日本食にこだわらない・・・。

なければ無いで、フランスにあるものを食べる。

 

でも男は、カレーが食べたい!

と思うと食べられないことでストレスになるので

何が何でも作ろうとするわけで・・・。

 

だから、大概僕以外でも、

和食は男の方が上手かった!

そこに日本人女性が 

”材料代は出すから今度、食事誘って~!」と・・・。

 

”なんだ 調子のいい女!!” と思いつつも

美味しい美味しい と言ってくれると嬉しいもので

ついつい作ってしまいました。

 

料理が上手くなる時って、

こういう時なんだろうな~って思います。

 

なんか、お料理初心者の

結婚したての日本人女性のコメントみたいですが・・・。

 

今では、和食は勿論、フランス料理に

イタリアン、スペイン料理に

中華、ベトナム料理、北アフリカ料理などなど・・・。

色々な国の料理をつくるまでになりました。

 

まあすでに男の趣味の料理 

の域はとっくに過ぎてしまっているので

どういうレベル? と聞かれるのはとても困るので

群馬日仏協会の「広報部が行く」のブログ 

簡単フランス家庭料理と

レストランのヴァンソンさんの

担当箇所の記事を読んでもらうと少しは

分かってもらえるかもしれません。

 

でも別に今はレストランはやっていませんよ。

あくまで、ちょっと行き過ぎる趣味 かな~??

悪しからず!!


 

つづく