【再投稿】フランス・第2の故郷 エクサンプロヴァンスVol.7 | すいらんぶろぐ

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マルセイユからローカル電車に乗ってエクサンプロヴァンスまで

さっきまで乗っていた特急とは明らかに違う様子。

座席は全然豪華じゃないし、立って乗っている人も沢山いるし

何しろ乗っている人が急に若返った??

学生が多い!!

 

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それに、アラブ人がいない (偏見ではないですので!!)

電車のスピードもやたら遅いけど、みんな電車の窓を開けて

 

外から涼しい風が入ってくる

 

そうそう、何月にフランスに行ったのか

特定していなかったかもしれませんが、

9月の下旬頃だったと思います。

南仏はこのころは まだまだ真夏! 

湿気は日本のようにはないので、蒸し暑くはないけど

日差しが強くて直射日光を浴びると、肌がピリピリします。

 

でも木陰はとても涼しい。

途中、幾つかのローカル駅に停車してなんとものどかな空気が

モワ~~~ と漂い いい気持ち。

約40分くらい電車に乗っていたと思います。

 

そしてエクサンプロヴァンス?!?!
 

フランスの電車は車内放送で停車場所を知らせてくれないことは

パリーマルセイユ間の特急電車の中で学んでいたので

とにかく停車した場所を確認して、

直ぐに降りられる態勢をとっていたので

 

すかさず、降りようとしていた人に、

”エクサンプロヴァンス???” と僕

”Oui!”  とその人

 

急いでホームのない駅の線路下に降りて、

十数人ほどの乗降者の後に着いて

駅舎の中に。

駅前がかなりローカル、

まいった本当にすごい田舎に来ちゃった!!

でもなんか綺麗で・・・

 

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まあでも、とにかく泊るホテルを探さなくてはと・・・。

デカイ サムソナイトのスーツケースを

ひと先ず駅のコインロッカーに入れて

身軽になってホテルを探そうとコインロッカーを探したら

何とか壊れていないコインロッカーがみつかってその中に。

 

フランスはとにかく公共設備がいつも とにかく壊れていて

使えないことが今も・・・その当時は特に多かったんです。

ちょっと身軽になって、到着したのは午後3時ごろ

松田さんにパリでもらったエクスの地図を見て、

慎重に確認しながら

まずは言われたように、星なしホテルから・・・

 

駅から大通りに向かって行けと言われていたので

道に沿って5分ほど歩いて行ったら

目の前に大きな噴水


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それはこれまで見たことがないほど大きな噴水と

ここまで来るまで経験しなかったような感動的な風景が

目の前に現れました。


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”ロトンド”の噴水  そして ”クール ミラボー” 

あまりの美しさに感動でした。

”よかった~ここにきて!”

まあしかし感動し続けていても仕方がない

とにかくホテルを見つけて早くチェックインして

ゆっくりしたい!


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でも、なかなか星なしホテルがなくて一つ星ホテルへ

入ってみたら、いきなりフランス人のおっさんが

”+:/.・・・・、;‘    !”

と まったく何を行っているか分からない。

それでもまたまた本を出してカタカナフランス語で

”ジュブドレ パッセ ユヌ ニュイ アヴェヴ ユヌ シャンブル?”

って言えたかどうかは定かではないですが

まままた親父が ”+:/.・・・・、;‘    !”

あんまり僕が分からないので、

入口の何かを差して追い出されてしまったんですが


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なんとなく 満室なんだな~と思い

それからうろうろ歩きまわって、

訪ねてもことごとく追い出されて・・・。

9月末は10月入学の直前で、

予約なしでのこのことやってくるなんて

ありあえなったんですね!!

知らないっていうのはホント恐ろしいです=3=3

 

カタカナフランス語で聞いても 

帰ってくるフランス語の意味が分からないので

途中から、”よし 英語にしよう・・” と

 

”一応英語は苦手だったけど、英検準2級は持ってるんだから” 

心の中でそうつぶやいて、でも英語も全く通じずヘコムヘコム 

”何の為にこれまで学校で英語を勉強してきたんだ~”と・・・


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結局 「COMPLET」という満室という単語が分からず、見えず・・

何度もホテルのフロントから追い出され

(かなり食い下がって”泊めてくれっ~”て感じでしつこかったと思う)

星なし、一つ星、二つ星、みんなダメ

 

3時からすでに6時間歩き回って時間が経過して、

時刻は夜9時過ぎ。 

まだ日本と違ってしばらく明るかったので、

まったく時間の経過に気付かず。

そろそろ暗くなり始め、照明が焚かれ


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朝から 短く細いハム入りのサンドイッチ一つ食べただけで

とにかくお腹が空いた~

たどり着いたのは三ツ星それも駅のすぐ近く

”もう高くてもいい” と思い入った 

「ホテル ロトンド」のフロントで

 

”ジュヴドレ パッセ ユヌ ニュイ アヴェブ ユヌ シャンブル?”

一泊したいのですが、一部屋ありませんか?

”ウィー ムッシュー” とあっさり。

 

始めからここに来てればよかった~!!

部屋に通され、ベットに横になったら

”まいったな~ でもこれけらどうなるんだろ~??

でも日本へ帰ろうにも 

オープンチケットの帰りの航空チケットは

出発1週間前にパリに電話して席を予約するように言われたけど

フランス語で電話なんか出来ないし、電話の仕方も分からない

(当時は交換士を介さなくてはいけなかったので)

とにかくもの凄い孤独感に襲われて、

「日本に帰れない、知り合いも誰もいない、相談も出来ない

電話も出来ない・・・」

 

普段殆ど、どんなことがあっても泣くことのなかった僕の目から

大粒の涙がボロボロと・・・

 

これから約7年間のフランス生活の中で 

最初で最後の孤独感からの涙が

爆睡して ベッドで気絶するまで・・・

流れていたと思います。

 

長い長いフランス二日目が終わりました。

 

つづく


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